こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
英語学習を始めてみたものの、なかなかモチベーションが続かないという人がいます。すべてやる気の問題として片付ける人もいるかもしれませんが、イングリッシュ24では、やる気やモチベーションというものは気合と根性の話しではなく、自分を上手く操るための方法によって解決できると考えています。やる気やモチベーション、学習への意欲といったものは、主にメンタル的な要素、心理的な要素が深く関わってきますので、一概に根性論だけでは片付きません。今回は最新の知識の中でも心理学的な側面から、モチベーションについて解説します。よくあるパターンと実践的な対策についてみていきましょう。
英語学習のモチベーションとは何か?
以前にこちらの記事、英語学習に役立つ目標の立て方で解説していますが、イングリッシュ24では、目標とは未来の予測になります。予測した未来である目標の達成に向けて開始した学習の継続は、習慣化によってなされていくことが望ましいですが、習慣化に挑戦している最中はストレスもかかりますし、予想外のアクシデントや状況の変化などによって、なかなかうまくいかないことも多いです。一度想定した流れが途中でダメになるというのはよくあることですので、いかにリカバリーしていくかが重要になりますが、状況によってはリカバリーをしようという気持ちにさえなれない場合も考えられます。つまり、テクニックとして客観的な事実を考えればこうした方が良い、ということはたくさんありますが、そうしてみようと思えるかどうかのメンタルの部分も大事になってくるわけです。
やってみようという気持ち、続けてみようという気持ち、そこにモチベーションが深く関わっているわけですが、このモチベーションはどうしたら湧き上がってくるのか、あるいは持続することができるのか、これらの点についてポイントを解説します。
結果重視と過程重視がモチベーションを変える
仕事や学業においては、社会的には結果が重視される傾向にあります。つまり、あなたがどれだけその過程で頑張ったかをいくら主張しても認めてもらえず、仕事でいえば売り上げや生産性といった数値、学業でいえばテストの点数や試験の合否など、途中でいくら頑張ろうがサボろうが、これしか見られないということを経験した人は多いでしょう。一方で仕事で働く従業員の立場や、実際に学習をする生徒の立場からすると、やっている方としては結果以上にその過程をみてほしいと思うものです。この結果と過程に対する考え方次第によって、学習意欲というのは大幅に変わってきます。
まず結果についてみていくと、結果が全てになってしまうのは危険な考え方です。結果は大事かどうかと言われればもちろん大事ですが、結果を出すためには何をしてもいい、途中でサボろうがルール違反やズルをしようがその過程は関係ない、という考え方ではモチベーションは続きません。結果を出せたら評価されるというだけの流れになってしまうと、本当になんでもありになってしまい、その最短距離をいくことだけが正義になりかねません。実際のところ、手段はなんでもありで結果が全てになった時、人のモチベーションは大幅に低下することになります。結果のために自分が取りたくない手段を使ったりすると、こんなことをしてまで欲しい結果だったのか?と悩んでしまったり、そこまでしてやらなきゃいけないの?と周りから責められたり、自分は正しいのか間違っているのか?というような思考に陥ってしまったりします。ですから、結果にはこだわったほうが良いのですが、イングリッシュ24では特に、目標はあくまで予測の数値であり、未来予測である以上結果が異なる可能性はあるという前提に立つべきと考えています。
次に過程についてみていくと、過程に大事にしすぎると単なるお遊びになりかねません。仕事や学業などはやはり目標に向かって取り組んでいくものですから、過程を重視しすぎると結果が全く出ず、そもそもやる意味がないような状況になりかねません。あまり良い結果が出ないと最初から分かっているのであれば、やらない方が良かったんじゃないかとさえ考えてしまうかもしれません。ですから、ある程度の結果へのこだわりは必要です。そうなった時、過程においてはいわば美学のようなものが大事になってきます。こだわる部分はこだわるというのが過程において求められるべきことになるでしょう。イングリッシュ24では、過程に対しては納得できることを優先して取り組むようにしています。
結果に対しては、目標の予測数値を外しすぎないように努力することは怠らず、一方で過程においては、どのような結果になったとしても、やって良かった、得られるものがあった、と数値だけではない納得や満足も手に入れられるように、その過程をより楽しく、より美しく、より意義があるようにデザインしたいものです。そうすることによって結果と過程のバランスをとり、モチベーションにつながるようにすることができます。
息抜きの仕方によってやる気は長く持続する
ずっと英語を勉強し続けていると、どうしても辛い時期や悩む時期というのがあります。そのような時、気分転換や自分へのご褒美というものも大事になってきます。英語を含め学習の成果を出せる人というのは、この気分転換や自分へのご褒美がとても上手い傾向にあります。
息抜きや気分転換、休日の過ごし方は学習意欲に大きな影響を与えるということが、すでに科学でも判明してきています。例えば、休日の過ごし方については3つのポイントがあるようです。それは
・自分で計画して自分の思い通りの休日を過ごす
・休日をどのように過ごすかを事前に計画を立てておく
この3つがポイントになります。この文脈における、この3つのポイントというのはあくまで休日にストレスを軽減して次の日からのやる気を回復させるためのポイントですので、要点さえおさえられていれば、厳密にやりすぎる必要はないので安心してください。例えば1つ目にチャレンジするというのがありますが、あまり考えすぎなくても、休みの日にちょっと出かけて今まで行ったことがないようなところへ行ってみる、くらいのチャレンジでも要素を満たしているので十分ということです。
この休日の過ごし方のポイントの中では事前に計画するということが特に大事で、このやり方はホリデイリフトと呼ばれる方法です。ドイツのある研究によると、単に旅行をしただけでは、そのリフレッシュの効果で回復するモチベーションは2週間程度しかもたないらしいですが、事前に計画して行った旅行はとても満足度が高く、その後のモチベーションは11週間も持続するということが分かっています。ここから分かる休日の過ごし方の大事なポイントは計画であり、最初から学習計画の中に休憩や息抜き、休日などが入っていた方が良いということになります。
モチベーションに影響する心理的な効果
モチベーションに関してはたくさんの心理学的な研究がありますので、まずはざっと項目をみてから、その効果についてそれぞれざっくりと解説していきます。
・エンハンシング効果
・心理的リアクタンス
・カリギュラ効果
・希少性の原理
・アメとムチ
6つほどモチベーションに関わる心理的な知識を挙げました。有名なものもありますので知っている方も多いかもしれませんが、科学的にはその効果の存在がしっかりと判明しているものですので、どのような効果か詳しくみていきましょう。
アンダーマイニング効果
これは、最初はやる気があって取り組んでいたものに、金銭や物品などの報酬を与えることでやる気がなくなってしまう効果のことです。好きなことを仕事にしようという風潮がありますが、この効果から考えると、好きでやっていたことも仕事として金銭報酬が絡むようになると、残念ながらやる気は失われてしまうようです。
エンハンシング効果
これは、報酬ではないもの、たとえば褒められたり認められたりなどがあると、モチベーションがアップするという効果です。例えば仕事などでも、お客様から直接ありがとうと言われたり、すごいね、と友達に言われたり、そうのようなちょっとしたことでも人のモチベーションというのはアップします。
心理的リアクタンス
これは、人は自由を制限されると、より自由に執着するというものです。他人の計画に従って全て言われた通りにやることになると、人は自由に自分で決めたいと思うようになります。もちろん初心者が何か学習をする時、最初はアドバイス通りにしようとします。ですが、続けていく上では、人は自由度を求めるようになります。
カリギュラ効果
これは、禁止されたことほどさらにやりたくなってしまう効果です。鶴の恩返しに代表されるように、見るなと言われれば見たくなり、するなと言われればやりたくなるのが人間です。子供にスマホやゲームを禁止すると、かえってやりたくてやりたくてしょうがなくなってしまうものなのです。もちろん大人であれば分別はあるでしょうが、心理的には同じ効果が働きます。
希少性の原理
手に入る機会が少ないものや、使える時間が限られているものは、貴重で価値があると考えるようになる効果です。無制限で普通にあるものに対しては人はあまり価値を見出さないので、例えば食べ物とかあるいは平和という概念なども、普通にあると思い込むとその価値が薄くなります。その辺で簡単に買えないものは、自分が欲しいかどうかはともかくとして、値段が高いことには納得しやすくなったりします。
アメとムチ
これは人を動かす方法ですが、全く逆の2つの方法になります。すなわち、アメとは報酬であり、ムチとは罰則を意味します。どちらを与えれば人はやる気をだすのかは科学的に分かっています。何か新しい行動を追加したい時にはアメを与えると効果が高く、すでにやっている行動を減らしたい時には罰則を与えると効果が高くなります。例えば、ゲームをしている子供にやめさせたいのであれば、行動を減らしたいわけですから、ゲームをやめたらお菓子をあげるよ、というアメはあまり効果がなく、やめないと怒るよ、お小遣い減らすよ、というムチほうが遥かに効果があります。逆に勉強をさせたいのであれば、行動を追加したいわけですから、勉強しないとお小遣い減らすよ、というムチではなく、勉強したら遊園地に連れて行ってあげるよ、というアメのほうが効果が高いのです。
さてここまで、やる気とモチベーションに関わるポイント、結果と過程に対する考え方、休日の過ごし方、心理的に働く効果についてみてきました。ここからは、これらを実際にどのように駆使して学習意欲を持続させていくのか、その実践方法について解説します。
モチベーション継続のために意識したい3つの実践ポイント
英語学習のモチベーションを持続させるために、いくつかの具体的な取り組みをご紹介していきます。まず、イングリッシュ24のコンセプトはスモールゴールに分割して達成していくというものですが、モチベーションに関してはここにも1つ注意すべきポイントが隠れています。また、様々な心理学的な知見を活かす上で、トータル的に注意しておきたい要素として、自己効力感というものがあります。それから、テクニックというよりは、誰にとっても重要な休日の過ごし方であるホリデイリフトの使い方にもポイントがありますので、これらについて具体的なところをみていきましょう。
スモールゴールは大事だが、それでは得られないものがある
目標というものはスモールゴールに分割することで大きくその達成率を上げることができ、英語学習の入り口としては非常に良い効果があります。このスモールゴールですが、スモールゴールだけでは得られないものとして、達成感というものがあります。スモールゴールというのは達成のしやすさを最重要視していますので、基本的には達成できる形にまでハードルを調整していきます。そうなると目標が小さく分割されすぎてしまい、終わったときの達成感というのは感覚としてかなり薄くなります。こちらの記事、英語学習の目標達成率2倍以上!計画の立て方とIf then pinningでご紹介したように、目標をスモールゴールに分割するのは予測と達成率アップのためのアプローチであって、その一方で視野という点では長期的な視点に立っておくべきということを忘れてはいけません。
人が本当にモチベーションを保って持続的に英語学習のような長期的な取り組みしていく上では、やはり最終的には長期的な目線での目指す方向性は持っていた方が良いでしょう。実践においては、目標をスモールゴールに分割するのは非常に大事なことなのでもちろん使いますが、モチベーションにおいて意識すべき目標に関するポイントは自分が今いる学習の段階です。初心者の段階においては、最初にやるべきことはスモールゴールの達成の積み重ねですが、初心者から中級者と移行していく段階では長期的な目線を持つように意識したほうが、英語学習の成果がより大きなものとなります。こうすることで実際にゴールした時の達成感も得られるようになりますので、ぜひ意識してみてください。
休日の過ごしかた、ホリデイリフトを使うポイント
休日のリフレッシュ効果を11週間も持続させるホリデイリフトという方法ですが、具体的な実践のポイントがありますので確認していきます。まずこの方法は、事前に計画しておくことが非常に大事です。人は想像力を働かせますので、計画して楽しみにしておくという心理がこのリフレッシュ効果の大幅アップをもたらしてくれます。ですから、前もってスケジュールして計画の中に休日の過ごし方を入れておくと良いでしょう。事前の計画については、あまりにも日々の仕事や学校の活動などが忙しく、先のスケジュールがなかなか前もって分からないという場合があります。そうなるとこのホリデイリフトの効果は5分の1にまで激減し、旅行をしても2週間程度でモチベーションが下がってきてしまいます。これは非常にもったいないので、筆者が考えるオススメの方法は、日付は確定するまで曖昧でもやむを得ないかもしれませんが、実際に休みが取れたらその効果は最大にしたいので、仮の予定であっても、どんなことをしようか、と想像力を働かせて前もってプランを立てておくやり方です。数ヶ月前からしっかりプランを考えることができれば理想的ではありますが、それが難しい場合でもなるべくそれに近いような状況を作ってあげると、一定の効果を得ることができるでしょう。またもし計画通りに休日が取れなかった場合にがっかりしぎないように、プランBを持つというのもオススメです。家族全員揃って3日間の休みなどが取れれば良いですが、必ずしもそうなるかどうか分からないような場合には、1人だったらこうしよう、2人だったらこうしよう、というような計画も持っておくとよいでしょう。
それからこの休日の計画は、ある程度具体的なところまで前もって決めておく必要があります。といっても、そこまで厳密でなくてもかまいません。決まっている予定とその時々で決める未定の部分は半々くらいで計画しておくと良いです。事前に計画しておくのがホリデイリフトのポイントなので、すべてが行き当たりばったりではその効果は発揮できないと思われますが、ガチガチに決めすぎるとそれはそれで窮屈に感じるでしょうから、うまく幅を持たせましょう。また、このあと解説する自己効力感にもつながっていくことですが、計画は自分で立てた方が良いので、一般的なツアー旅行への参加などは避けた方が無難です。計画を人に任せてしまうと、自分で思う存分休日を楽しんだ感覚がやはり薄れてしまいますので、積極的に自分で楽しいことを作り上げていくと良いでしょう。
自己効力感を得られれば英語学習は続いていく
自己効力感というのは、自分で物事をコントロールしている感覚です。誰しもそうですが、ずっと人から言われて指示されたことだけをし続けるのではやる気はおきません。何か仕事を任されたりして、自分で決めていけることが増えるにつれて、それをやろうという気力も湧いてくるものです。ですから、まず英語学習は自分でやると決めることが大事ですし、次に音読をするとか、今週は単語を覚えるなど、自分で決めている自己コントロールの領域を徐々に増やしていくことでモチベーションはアップします。
気をつけて欲しいのは、どんな学習においてもその初期段階では、自己コントロールできる領域はほとんどないということです。例えば、最初に目標を考えてみるだけでも、いきなり自分の内側からすぐに具体的な目標は出てきませんから、目標1つとっても自分ではコントロールできなかったりします。ですから、目標について言えば、まずは言われた通りにやってみるという行動から入るべきです。やがてある程度学習が進んで行けば、行動し、経験し、知識が増えてスキルがレベルアップするにつれて自分で理解しコントロールできるものが増えていきますので、そこで初めて自己効力感を得ることができるようになります。なので最初のうちは、とりあえずやってみるが正解で、その段階では自己効力感はまだなく、学習の本当の楽しさや達成感もまだ遠い状態なのです。
誰もがまずは挑戦から入り、初心者として知識と経験とスキルを学び、分かるところから徐々にステップで自己コントロールしていくのです。いきなり自己コントロールではなく段階を経ること、段階を経てきたらずっと誰かの意見に従うのではなく、もちろんアドバイスは聞きつつも自分でコントロールして学習を進めていけば、高い最終ゴールであっても、達成するまでモチベーションを持続させることができるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?英語学習に限らずですが、続かないことでお悩みの方が多いと思います。モチベーションの管理は非常に大事ですので、ぜひうまく知識を活用して毎日の達成感や満足度を上げる工夫を取り入れていきましょう。ではまとめます。
モチベーションを考える上で重要なポイント
・息抜きや休日の過ごし方には上手い下手がある。息抜きや休日は、予め最初から学習計画に含めておくこと。
・意欲を上下させる要素はすでにたくさん見つかっているので、知識を活用していくこと。
モチベーションを上げる3つの実践のポイント
・休日は前もって計画し、人任せにせず自分で決める。
・知識と経験とスキルを学習し、分かる領域が増えてきたら、自分で学習をコントロールする段階へと進む。
モチベーションの高め方は、英語学習を含めその他のあらゆる長期的な取り組みにとって大きく成否を左右する大事なポイントになりますし、一部の天才と呼ばれる人たちを除けば誰にとっても重要なことになります。ぜひ自分でコントロールできるように成長していきましょう。
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