音楽能力が高いと英語ができる理由と、3つの活用方法

こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。

音楽ができる人、特に楽器演奏ができる人は英語ができる傾向にあります。実はこれは英語に限った話ではなく、学業成績が全体的に高くなります。学校の先生や子供を持つ親の立場からすると、子供が音楽に夢中になると不安になってしまうようですが、それほど心配することではないようです。むしろ、音楽は大人の方はもちろん、子供の将来においても無駄になるどころか、多方面で非常にプラスの影響があることが分かっています。ですが現実問題としては、そうはいっても音楽にはあまりなじみがなく、なかなか興味も持てずに学校の音楽の授業などはサボりがちだったという人もかなり多いのではないでしょうか?どうせ音大にいきたいわけじゃないし、音楽家になるというわけでもない、と思っていた方が大半かもしれませんが、必ずしもプロにならなくとも実は音楽活動は人生においてとても大事なものです。今回は音楽がなぜ学業全般に影響を与えるのか?そして、今まで敬遠してきた人たちも含め、英語学習においてはこれからどうすればいいのかについて解説していきます。

 

音楽は英語をはじめとする学業成績を伸ばしてくれる

カナダのブリティッシュコロンビア大学が、公立高校の生徒達11万3000人を対象とした大規模な調査を行いました。内容は普段音楽をしている生徒とそうでない生徒で学業成績にどれくらいの違いがあるかを調べるというものです。この調査結果によると、ふだん楽器演奏をしている生徒はそうでない生徒と比べて、英語・数学・科学の成績が優位に高いということが分かりました。どのくらい成績が良かったかというと、なんと他の生徒より1学年先へ進んでいる状態といえるほどの差が見られたそうです。

音楽といえば、学生はサボりがち、学校の中でも真っ先に予算が削られたり、学習時間を減らされたりする科目だそうです。しかし、この研究が示すところでは、できる限り子供の頃から音楽にふれさせたほうが、その後のあらゆる学業成績がアップするということになります。音楽というと、その昔噂されたことですが、クラシック音楽を聞くと頭が良くなる、という俗説がありました。この説は特に科学的な根拠がないということが分かっており、音楽を聞いているだけで頭が良くなるほど、世の中そんなに甘くはないようです。今回ご紹介したこの研究では特に、楽器演奏をしている生徒の成績が良かったようですが、なぜ楽器演奏がこのような影響を及ぼすのでしょうか?詳しくみていきたいと思います。

 

楽器演奏が脳の認知機能、実行機能を高める

近年の様々な研究によると、楽器の演奏が、人間の脳の認知力や実行機能(Executive functions)を向上させるということが明らかになっています。楽器演奏をするとなると、まず楽譜を読んだり、指や手を複雑に動かしながら、しかも他の楽器に合わせて演奏したりしますから、直感的にも何となく脳に良さそうと思えるのではないかと思います。実はまったくその通りで、ピアノを弾くにしてもサックスを吹くにしてもドラムを叩くにしても、実に複雑な動作が自動化されるまで練習しないと上手くできるようにはなりません。この複雑な動作が脳に好影響を及ぼすようなのです。

さて、この説明でもしかしたらピンときた方もいらっしゃるでしょう。楽譜という謎の記号で書かれたものを読んで意味を理解し、自分の手はもちろん動かしながら指揮者の動きを目で追いつつ、さらに他の楽器の音を耳で聴いて合わせながら行うのが楽器演奏です。どこか英会話の練習に近いものがありますよね?アルファベットという記号で書かれた文章を声に出して読み、相手の言葉を聞くという英語のコミュニケーションの練習は、実は楽器演奏と非常に良く似ています。楽器演奏能力と英語力のつながりが少し見えてきました。

さてここでのポイントは、楽器演奏のように複雑な一連の動作が脳機能をアップさせてくれるということです脳機能をアップさせてくれるとは、より具体的に言えば脳の基本的なスペックが高くなるということ、つまり単純に頭が良くなるということなのです。楽器演奏をする人の学業成績が良い理由は、英語や数学などの特定の科目についての勉強の話ではなく、地頭が良いからなのです。

ここで次の疑問となるのは、そもそも地頭って変わるものなのでしょうか?楽器演奏が脳に好影響があるとはいえ、脳が根本的に変わったりするのでしょうか?さらにその答えを探っていきたいと思います。

 

5感を使うと英語が伸びる

楽器演奏で地頭を鍛えることができる、ということをもう少し詳細にみていきましょう。音楽活動、特に楽器演奏によって脳機能そのものが改善され根本的な能力が高まるということですが、より具体的に言えばどういうことなのでしょうか?この地頭の良さを説明するには、脳にあるワーキングメモリというものを知っておく必要があります。脳のワーキングメモリとは、例えるならば作業台のことです。会社や学校でいえば机の広さであり、台所でいえばキッチンの広さであり、あるいはまな板の大きさ、といったものに相当します。これらはなるべく広く大きい方が作業しやすいですよね?それと同じことで、脳にもまず材料を広げたり本を開いたりしておくような作業スペースが存在していて、それはワーキングメモリと呼ばれています。このワーキングメモリを鍛えて容量を大きくすることができれば根本的な地頭が良くなる、つまり頭が良くなるということなのです。そして音楽における楽器演奏はまさにこれを鍛えてくれる訓練であるということです。

地頭の良さ=ワーキングメモリの容量とするならば、なぜ楽器演奏でワーキングメモリを強化できるのか、さらに疑問に思う人もいるかもしれませんが、それは楽器演奏という音楽活動がマルチモーダル学習だからです。マルチモーダル学習とは聞き慣れない言葉かもしれませんが、ここでは英会話のトレーニングを例にしてみていきます。英語のトレーニングには色々な種類がありますが、その中でもやはり、ただ黙ってテキストを黙読するよりは5感をフルに活用して、声に出したり、手を動かして書いたり、ちょっとした運動を挟み込んだりという具合に、なるべく多くの感覚器官を使って学習すると効率が上がります。このように5感を使って行うのがマルチモーダル学習です。複数の感覚器官の刺激を合わせて学習することで記憶などに良い効果があることは多くの研究によるエビデンスが出ています。このマルチモーダル学習になるような英語トレーニングの代表例としては音読が挙げられます。こちらの記事、英語の音読、徹底解剖!3つの効果と2つの応用方法でご紹介した通り、音読は非常に優れたトレーニング方法ですが、複数の感覚器官を刺激しながら学習するという点はまさにこのマルチモーダル学習そのものですね。自然と5感を刺激するので、この音読というトレーニングは特に英語学習においては必須と言われるほど重要なわけです。そしてお気づきの方も多いかと思いますが、前の項でも少し触れたように、楽器演奏は英語の音読と類似点が多く、指先、目、耳など複数の感覚を同時に刺激する、まさにマルチモーダル学習です。これによって根本的な脳機能=ワーキングメモリを強化し、結果として地頭が良くなるということです。

小さい頃にピアノ教室に通っていて、今でもちょっとは弾けるけどあまり意味なかったな、なんて思っている方にはかなり朗報ではないでしょうか?中学時代はマーチングバンドをしていた方、みんながサボっている音楽の授業に一生懸命参加していた方、それは決して無駄でありません。むしろ、何よりも重要な脳そのものが鍛えられていたのです。

 

音楽を聴いたり、歌ったりするだけでは脳機能に影響しない

多くの研究の中では楽器演奏の影響がクリアに出ており、今の所はヴォーカルの人、歌っている人の成績が良いというエビデンスは見つかっていません。聴くだけの場合も同じです。クラシックを音楽を聴くだけで頭が良くなることはないと書きましたが、やはり楽器演奏のような複雑な行動を練習していかない限り、そうそう簡単には地頭を鍛えることはできないのかもしれません。もし、新たなエビデンスが見つかった場合には、記事をアップデートしたいと思います。イングリッシュ24では常に最新のエビデンスを参照しながら学習情報をアップデートしています。

それから、学習時間中にBGMなどの音楽を聴く行為ですが、これは残念ながらNGです。こちらの記事、差がつく英語学習の準備!今すぐ使える4つのポイントで解説しましたが、歌ではなくBGMであったとしても、残念ながら学習の最中は邪魔にしかなりませんので、音は消すようにしましょう。上手く使う方法を知りたい方は記事を参考にしてください。

 

音楽の力を英語に活かす方法

複数のエビデンスが示している通り、特に楽器演奏というマルチモーダル学習が脳のワーキングメモリを強化し、地頭力をアップしてくれることで学習全般に好影響があることが分かりました。カナダの高校生の例では1学年分進んでいるほどの効果があるそうですので、音楽活動に費やす時間がいかに有益であるかが分かります。

さてそんな音楽活動ですが、いかに優れているとはいえすぐに始められるかというと難しい人もいるでしょう。楽器演奏は馴染みがない人にとってはハードルが高いと感じるかもしれません。この音楽の力はどのように英語学習に取り入れていけばいいのでしょうか?ここからは実際の使い方についてみていきます。

 

楽器演奏をしよう

音楽活動、特に楽器演奏によって脳にはたくさんの好影響がありますので、今現在楽器演奏をしている方はぜひ続けていきましょう。もちろん英語学習の目標を達成していくためにはきちんと英語の学習時間を確保しなければいけませんので、音楽だけをやっていれば英語ができるようになるというわけではありません。音楽によって作られた高い脳機能が英語学習をより簡単にしてくれるということですので、その恩恵が受けられるように適度に楽しんで続けてください。

ふだんまったく楽器演奏の機会がない方、どちらかといえば音楽は苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうった方に1番のオススメは音楽よりも運動になります。運動も非常に脳へ好影響があるので非常にオススメなのですが、今回の記事は音楽特集ということで運動については別記事にします。では、そもそも音楽が苦手という方は次の方法を実践していきましょう。

 

音読をしよう

音楽と同じようにマルチモーダル学習となる英語の訓練方法に音読があります。音読というのは非常に複雑な動作であり、しっかり音読しようとするとけっこう難しいということに気づくはずです。音楽と同様にマルチモーダル学習であるということは、音読自体が英語の学習になっている上に、さらに脳のワーキングメモリを同時に鍛えているということになります。楽器演奏というのは日常の中で、すでに趣味などで取り入れられている人はそのまま続けて活用するのが良いと思いますが、そうでない方はこの音読を習慣化していくことが非常に有効な方法です。

また音読のようなマルチモーダル学習を英語学習以外の場面でも取り入れていったほうがよく、例えば普通の日本語の本であっても音読した方が良いです。他にも、復習するときなども字だけで黙々と振り返るのではなく、目や耳など5感を活用した方が良いので、音声データや動画データで復習すると効果的です。イングリッシュ24ではレッスンにzoomを活用し、レッスンの動画を全て録画しています。録画データは受講生の方に共有されますので、これもぜひ上手く活用していってください。

 

歌ってみよう

ヴォーカルでは同じ音楽でも今のところ楽器演奏のような効果のエビデンスはありません。これについてはちょっとガッカリされた方もいるかもしれませんが、実は歌うことは無駄ではありません。むしろ、歌は英語とかなり相性が良く、歌が上手い人は英語が伸びる可能性があります。まずそもそも英語はリズムが大事な言語ですので、リズム感が養われるだけでも歌は英語学習において有効になります。また、歌うことでそもそも声を出すこと自体に慣れたり、大きな声が出せるようになること、腹式呼吸を身につけること、滑舌をよくしたりすること、口の周りの筋肉を動かすということ、こういったことが全て発音などの英語学習においてプラスに働きます。実際に歌がうまい方は発声がしっかりしていて、口の周りの筋肉も柔軟で、発音が最初からある程度できるということはよくありますので、歌うということも十分英語においてはプラスになっていきます。歌うことの影響は、脳のワーキングメモリを鍛える楽器演奏に比べれば大きくはないかもしれませんが、英語学習において一定の影響があると言って良いでしょう。

ちなみにフィリピンの人達は基本的に歌と踊りが大好きで、イングリッシュ24の講師陣も例外ではありません。フィリピン人はほとんど全員といっていいほど歌って踊れますし、楽器演奏ができる人も多いです。この点は実は彼らの英語力に影響しているだろうと思います。

それから、歌の中でも洋楽が好きな方、特に洋楽をカラオケなどで歌うことができるという方は、その経験は英語の発音に活かすことができます。歌うときに歌詞を見て、そして歌を聴くと文字から想像する音と、実際の歌のギャップに最初は驚くかもしれません。ですが聞こえた通りに発音をマネして歌わないとなかなか洋楽は歌えないことが多いです。カタカナ英語を離れて発音矯正していくときに洋楽を歌うというのは1つの方法として使うことができます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?音楽は多くの方にとって親しみやすく、日常の中に取り入れやすいものだと思います。それが実は英語を含め、学習全般に好影響を与えるというのは嬉しい事実ではないでしょうか?学校の科目で言えば、音楽や美術といったものは一般的な大学入試などでは使わなかったり、生活していく上でもあまり役に立たないように思われがちですが、実はとても重要なものと言えます。それでは音楽の効果と実践の方法をまとめます。

 

音楽能力が高いと英語ができる理由まとめ

・音楽、特に楽器演奏のような複雑な活動は脳の認知機能など基本的な能力を高めてくれる。
・楽器演奏のような5感を使ったトレーニングはマルチモーダル学習と呼ばれ、脳の作業スペースであるワーキングメモリを鍛えてくれる。
・歌う、聴くだけの場合、楽器演奏のように脳機能を向上させてくれるかどうかはまだ分からない。

英語学習における音楽の力の3つの活用方法まとめ

・楽器演奏をしている人は適度に続けて脳機能をアップしていこう!
・音読をしたり、録画ビデオによる復習などで英語学習にマルチモーダル学習を取り入れよう!
・歌は発音の観点からは無駄ではない。リズムや音の感覚を身につけ、洋楽を歌うことにもチャレンジしてみよう!

 

それでは皆さん、ぜひ音楽を楽しみながら英語学習に役立てていきましょう。音楽は世界共通の話題にもなりますから、好きな曲やバンド名を相手に聞いてみるだけでも非常に役立ちますので、頭の片隅に入れておいて下さい。

 

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コメント

  1. […] こちらの記事、音楽能力が高いと英語ができる理由と、3つの活用方法で音楽活動の有用性をご紹介しましたが、このように一見関連性がないかのように見えるものでも実は深く学習と結びついていることがあります。運動もその1つです。かつて昭和の学校教育のシーンでは、バカだから、勉強ができないから、という人がスポーツや音楽のようなものばかりやっているといったイメージがこびりついてしまい、そこから抜け出せない人は未だに多いようです。しかし最新の認識では、よく運動し音楽もたしなむような人のほうが頭が良く、学校の成績も優秀であることが分かっています。運動と勉強、芸術と勉強、これらは対立した逆のイメージではなく、同一方向にある関連しているものということです。 […]

  2. […] マルチモーダル学習とは、こちらの記事、英語の音読、徹底解剖!3つの効果と2つの応用方法で解説した音読や、音楽能力が高いと英語ができる理由と、3つの活用方法でご紹介した楽器演奏のように、5感をフルに活用して行う学習のことです。Zoomの拡張機能を使えば、読む、聞く、書く、話すをオンライン上の1つのレッスンの中で複合的に組み合わせて行うことができるようになり、オンライン英会話のレッスンをマルチモーダル学習化することができるようになります。視覚的な情報を表示したり消したり、場合によっては絵を描いたりなど、あらゆる5感の刺激をレッスンから受けることができますので、Zoomを使ったレッスンはより理解しやすく、より記憶に定着しやすいことになります。 […]

  3. […] 楽器演奏が脳に良い影響を及ぼすことが知られています。こちらの記事、音楽能力が高いと英語ができる理由と、3つの活用方法を参考にしてみてください。なぜ楽器演奏が良いかというと、マルチモーダル学習という5感をフルに活用した学習方法になり、この方法を使うと脳に複数の種類の刺激を入れることができて、より記憶に定着しやすくなるとともに、ワーキングメモリが鍛えられて地頭がよくなるのです。 […]

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