こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
英語学習にしても、他の分野の学習にしても、準備によって大きな差がつくことは皆さんなんとなく想像できるかと思います。人によっては、準備が8割、というくらい準備によって成果が変わってくるのは事実です。英語学習においても、やるからにはレッスン前にしっかりと環境を整えて、レッスンの効果を最大にしていきたいものです。色々な準備がありますが、今回は特に重要なテクニックと、音、場所、人という周辺環境について、今現在すでに学習している方でも取り入れやすい内容に絞ってご紹介します。
英語学習の準備で成果が変わる
何事も準備ができていなければ成果は出せません。英語学習においても、オンライン英会話のレッスン前はもちろん、自習の時にもしっかりと準備して環境を整えておくことで成果が大幅に変わります。ここでは、毎回注意すべき2項目と、週1回から長期的に取り組むべき2項目、全部で4つのポイントを見ていきます。それらのポイントというのは以下の通りです。
・BGMはなくす
・自然環境での学習
・ピアプレッシャーの活用
以上の4項目です。いわゆる予習や単語の意味を調べること、和訳を確認すること、といった準備もありますが、より根本的で、一見分かりにくいけれども成果に対する影響の度合いが大きいポイントばかりですので、小手先の英語テクニックの前にしっかり確認し、準備していきましょう。
英語学習の準備1. 知っていることを書き出す
非常に取り入れやすく効果の高い方法がこの、知っていることを事前に書き出しておく、というテクニックです。よくやっていそうな間違いの1つとして、これから学習する新しい内容をノートに書き出したりしていることがありますが、やるべき準備はまったくの逆です。
これから学習する新しい内容というのは、それだけをその場でいくら集中しようと暗記の天才であろうと、なかなか記憶に定着させるのはとても難しいことです。知識というのはそもそも、それ単体では忘れてしまいやすいものですが、何かと関係がある内容だと覚えていやすかったりします。例えば、大好きな漫画や映画、身近な友達のことだったり興味があることなど、そういうことほど意識するまでもなく自然と記憶してしまうのは誰もが体験している事実でしょう。その力、つまり何か自分が知っていることと、これから学習する新しい内容を関連づけるための準備となるのが、この知っていることを書き出しておくことなのです。
これから現在進行形の学習をする中学生であれば、すでにやってある現在形のことやBe動詞のことなど、知っている知識を事前に整理しておきます。そうすることで、新しい学習内容である現在進行形というものが驚くほど自然に頭に定着しやすくなります。自分が元々知っている古い情報とこれから学習する新しい内容を関連づけていくために、しっかりと事前に、すでに知っている内容をサッと書き留めてから学習を始めるようにしましょう!
英語学習の準備2. BGMはなくす
ここからは主に環境的なポイントになります。まず音について、音楽を聴きながら勉強するのはありかなしか、というのは皆さん非常に気になるポイントかと思います。先に結論を申し上げますと、BGMなど音楽は勉強に集中する時には邪魔にしかなりませんので、一切なしにしてください。音楽を聞いていると、人の脳は無意識で音楽のリズムなどを一生懸命理解しようとしてしまうため、目の前の学習内容に集中することは非常に難しくなります。ですから、基本的には無音がベストです。
ただし、いくつか音楽を学習に使う有効な方法や、あっても大丈夫な音もあります、まず自然の音についてですが、これは集中力を妨げるどころか、逆に集中力をアップしてくれることが分かっているので、川のせせらぎや鳥のさえずりのような自然音については、むしろ環境の中に取り入れたほうが学習効果が高くなります。
音楽を学習に使う方法については、イギリスのウェールズ大学の研究が参考になります。ミュージックウォームアップテクニックというそうですが、自分の好きな音楽などが気分を高揚させ、意欲を高めてくれる効果を利用する方法です。具体的には、勉強する前の準備として好きな音楽を聞き始め、勉強の時は完全に音楽を止め、また休憩などのタイミングで好きな音楽を聞く、という使い方です。こうすることで、音楽によるポジティブな影響だけをもらいながら、学習の瞬間は無音で集中力を発揮する、ということができるようになります。
余談ですが、音楽能力については英語と深い関連性があることが分かっています。小さい頃にピアノを習っていたり、学生の頃に楽器演奏をしていた人など、音楽経験が豊富な人ほど英語が伸びやすい傾向にあるようです。英語はリズムが大事ですし、英会話力を身に付けるには発音が大事になってきますから、このあたりとも関連性がありそうです。詳しくは別の記事で紹介します。
英語学習の準備3. 自然環境での学習
人は大自然から多大な恩恵を受けることができます。それは学習においても例外ではありません。人間の集中力は自然の中では圧倒的に高まることが分かっています。イリノイ大学の実験結果は非常に参考になります。
この実験は、児童300人を2つのグループに分けて、片方は週一回公園で授業を行い、もう片方は週一回タブレットや電子黒板など最新設備の場所で授業を行い、それぞれの集中の度合いを調べるというものです。子供は自然の中にある公園に行ったりすれば、大はしゃぎして遊んでしまうだけのような印象がある方もいるかもしれませんが、実はこの公園のグループの方がその後の授業で2倍も集中力を発揮したそうです。興味深いのは実験のその後で、なんと公園でたった週一回授業をしただけのグループは、その後1週間に渡って高い集中力を持続し続けたというのが非常に注目のポイントです。
言い換えれば、週一回だけ自然に触れることで、その後1週間にわたって集中力がおよそ2倍になるほどの恩恵を受けられる可能性があることになります。つまり、週一回自然に触れることが、その後1週間の集中力アップの準備になるのです。これは、常に生活の中に取り入れて習慣化していきたい重要なポイントです。
さらに別の実験結果では、ペットなどかわいい動物でも同じような効果が得られることが分かっていますので、動物に触れる習慣も学習そのものに直結します。今まで自然や動物との触れ合いが一切なかった場合には、学習準備の1つとして取り入れると良いでしょう。どうしてもそういう環境が整わないという場合、実は動物の写真でも一定の効果があることが分かっていますので、この方法を試していくのも1つの手段です。
英語学習の準備4. ピアプレッシャーの活用
この言葉はあまり馴染みがないかもしれませんが、一言でいうと周囲の人に合わせるようになる効果のことです。日本社会には特にありがちなポイントかと思いますが、例えば会社で誰かが残業をしていたら自分だけ早く帰るのは気が引けたり、皆んながカラオケで盛り上がっていたら特に興味はなくてもとりあえず自分も歌ってみたり、といった経験は皆さんあるのではないでしょうか?この例だとネガティブなだけで、なくしたほうが良い気もしますが、どんな効果も使い方次第です。もちろん周囲に流されず、自分だけしっかり勉強しようというのはとても崇高な精神だと思いますが、この効果を逆にうまく使ってあまり気が向かない勉強に自分を向かわせることもできます。
子供は特に、〇〇君も〇〇君もみんなスマホ持ってる、僕だけない、買って買ってー、という調子で親に頼み事をしたりするでしょう。これもまたピアプレッシャーの効果ですが、この力を勉強に向かわせるように使いましょう。そのためには、皆んなが勉強している、皆んなが英語を習っている、話している、といった状況をそれとなく作り出していくことが大事です。最近ではオンライン英会話レッスンも、親子や兄弟で受講されている方も増えてきました。ピアプレッシャーの効果から言えば、とても賢い方法だと言えます。親が楽しんでレッスンしていれば、子供も自然に英会話をし始める可能性は十分あります。兄が野球をしていると弟も野球、でも兄がギターをしていると弟もギター、というようなご家庭は例をあげればキリがないでしょう。
環境準備とはまさにこのことで、周辺の人間関係は学習に多大な影響を及ぼします。ピアプレッシャーは子供だけでなく、大人でも自分自身をコントロールしていくために使うことができます。もしかしたら、自分自身は凡人で、特に何かできるわけでもない、英語も難しい、と考えている人もいるかもしれません。ですが、そう嘆く前に、環境を変えて準備をしましょう。モチベーションの高い人、目標をもって英語学習をしているような人たちとつながる環境に自分自身をもっていくのです。英語ができるかできないか以前に、この準備は最終成果において本当に大きな変化をもたらします。
まとめ
英語学習の準備について、変えようと思えば変えていける、取り入れやすいポイントについて4つ解説しましたのでまとめていきます。英語学習の準備においては、まず小手先のことよりも環境については十分に準備しましょう。集中力や学習効果はもちろん、継続していくための習慣作りなど、大局的な面で大きな効果をもたらします。知識、音、場所、人について4つのポイントはこちらになります。
・学習前に音楽を聞き、学習中は無音(または自然音)にする
・週一回は自然に触れて集中力を高める
・意欲が高く前向きな英語学習者の中に入っていく
これらを実践していくことで、自分でも驚くほどの集中力や記憶力を発揮すると共に学習を継続することができるようになります。必ず最終結果が変わってきますので、学習そのものやトレーニングメソッドというものも当然大事ですが、より本質的なポイントとして英語学習の準備に目を向け、しっかり整えていきましょう!
コメント
[…] それから、学習時間中にBGMなどの音楽を聴く行為ですが、これは残念ながらNGです。こちらの記事、差がつく英語学習の準備!今すぐ使える4つのポイントで解説しましたが、歌ではなくBGMであったとしても、残念ながら学習の最中は邪魔にしかなりませんので、音は消すようにしましょう。上手く使う方法を知りたい方は記事を参考にしてください。 […]
[…] 子供がディクテーションする時に、親御さんが一緒にやるということもできますし、兄弟・姉妹で時間を合わせて取り組むのでも問題ありません。以前にこちらの記事、差がつく英語学習の準備!今すぐ使える4つのポイントでご紹介しましたが、このようなやり方はピアプレッシャーという効果が働き、学習意欲が向上しモチベーションにつながります。1人で黙々とディクテーションをするのはハードルが高いと感じる方は、このように誰か近しい人と一緒に取り組むことで相乗効果が期待できます。 […]