こんにちは!English24(イングリッシュ24)です。
多くの初心者の方が英語学習をはじめてまもなく、成長している気がしない、話せるようになる実感が持てない、ということを感じます。ここには、英語学習の成長曲線が一定ではないことと、その後に訪れるブレイクスルーが関わっています。
ちょっとだけ学習して少しだけスピーキングがしたいと考える方が多いのですが、そのちょっとが報われるのはけっこう後になるので、いわゆる挫折ということが起きたりします。
英語学習の成長曲線とブレイクスルーについて知って、全体像を把握しながら学習計画を立てるようにすれば回避できることですので、この記事を参考に戦略を立てましょう。
💡この記事で分かること
・英語学習の成長曲線とブレイクスルーについて
・ブレイクスルーの起きる流れ、その後や途中について
この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。
英語学習の成長曲線とブレイクスルーについて
英語学習の成長曲線は一直線の右肩上がりではなく、初めのうちはほとんど変化がないような状態から、ある日突然、一気に英語が理解できる、話せる!という実感が湧きます。ブレイクスルーと呼ばれているこの経験は、英語を話せるようになった多くの人が感じていることです。筆者は2回経験があります。
このブレイクスルーについては、明確ではないものの一応それに該当する科学的な答えがあります。人は、例えそれが英語でなくても、6割以上理解できる話は分かると判断し、6割以下しか分からない話は分からないと判断するようなのです。
なので、分かる英語の範囲や英会話の範囲が6割を超えると、突然英語が分かるという感覚になります。
一旦そうなっても、難しい英語の文章に触れるとやっぱり分かりません。ですが、一般的にそれまで見聞きしてきた文章については、一旦6割の壁を抜けると大体分かりますので、以前よりもすごく英語が分かり、英会話ができるように感じます。これが6割未満の時にはとにかく分からないと感じ、成長している実感も得にくいです。
これがいわゆるブレイクスルーと呼ばれるもので、英会話に限った話ではないかもしれませんが、英語学習の成長曲線はしばらく横ばいの後に急激に伸びたように感じます。
成長曲線が急カーブで上昇するブレイクスルーはいつやってくるのか?
成長曲線が急カーブを描いて一気にできるようになったと感じるブレイクスルーは、ごく当たり前のことをやっていると自然に起こります。
・文法を理解する
・発音練習をする
・読む練習をする
・聞く練習をする
・話す練習をする
ある英語レベルにおいてこのような手順が一通り完了すると、そのレベルの英語の6割以上を読めるし聞けるし話せる状態になり、一気に英語レベルが上がったように感じます。
これらの途中にある、単語の暗記、文法の理解、発音練習、音読などのリーディング訓練、シャドーイングなどのリスニング訓練、そして瞬間英作文などのスピーキング訓練、どれをやっている最中においても自分が現在進行形でレベルアップしているようにはほとんど感じません。
全部が整って6割以上できるようになった時に感じることなので、その途中の道のりはかなり大変に感じます。文法なんてやっても意味あるのかな?このスピーキング練習の方法で本当に話せるようになるのかな?このような疑問がずっとつきまとい、手探りで暗闇の中を歩いているような感覚になります。
個別に文法を敵視したり、音読やシャドーイングを否定したり、瞬間英作文などに疑問を感じて他のやり方を探したりしてしまいがちですが、効果が出るまでにはけっこう時間がかかりますので、その点についてはある程度覚悟しておいたほうが良いです。
ブレイクスルーが起きると英語がペラペラになるのか?
あるレベルの文章についてブレイクスルーが起きると、そのレベルの文章についてはかなり自由に扱うことができるようになります。
科学的に6割という線引きがありますが、ぴったり6割でクリアに感じるというわけでなく、ほとんどの人は7割8割できるようになってきた時に、あ、いけるかも?という感覚になるようです。
初心者であれば初心者向けと言われる文章が扱えるようになるので、視界がパッと開けるようなブレイクスルーを感じれば一気に成長を実感できますが、かといって急にネイティブ並みのペラペラになるというわけではありません。
むしろ、レベルアップするたびに、さらに長いその先の道が見えてくるので、中級者くらいの人はまだまだ自分の英語力が足りないということをよく自覚しています。
初心者段階を抜けると中級者段階の単語や複雑な構造の文章という壁に当たるので、またそれを抜けるためにはしばらく停滞しているような感覚になります。
それでも、1回大きな成長を実感できれば、次も同じステップで積み重ねの努力をすることができるので、これで大丈夫なのか?というような疑心暗鬼の状態にはなりません。英語学習の方法論に疑問を持つのはほとんどが初心者であり、中級者以上の場合はやり方についてはあまり疑問を持たないのはこのためです。
初心者が最初のブレイクスルーを実感するまでの時間は、英語学習の中では最も短く、期間的には思ったより早く到達できるのですが、分からないことが多すぎて疑問を感じて投げ出してしまう可能性があります。なので、とりあえずやってみる、できるだけ続けていく、ということが大事になってきます。
中級者以上ではやり方に迷いはないのですが、次の成長までの道のりが初心者の時より長くなっていきますので、この時には学習が習慣化されていないとけっこう辛いです。中級者に長く止まる人が多いのはこのためであり、また中級レベルの英語力でも色々なことができて、達成できる目標も多いので、無理に上級を目指すということは少ないかもしれません。
海外に一定期間住んでいたり1年くらい留学した経験がある人で、ギリギリ上級かどうかの境目の中級程度という人はかなり多いと思われます。そういう方々の多くはブレイクスルーを経験しており、初心者の人からは、すごいですね!英語ペラペラですね!と言われたりするのですが、本人的にはまだまだできていないことが多いので、全然そんなことはない、と思っていたりします。
初心者や中級者などの各段階がどのようなレベルなのかについて、詳しくは英語学習のゴール設定の目安をこちらの記事にまとめていますので、ぜひ確認してみてください。
ブレイクスルーへの途中での注意点
ブレイクスルーに至るまでには、とにかく諦めないことが重要です。単語を覚えてもブレイクスルーは起きませんし、文法を理解しても話せるようにはなりません。これらは英会話における小さなゴールの1つでしかないので、それだけをやるのではなく、複合的に他のトレーニングも合わせながら、徐々に全体のレベルを上げていかなければなりません。
英会話スクールでもオンライン英会話でも留学でも同じことで、やってみると分かる通り思った以上にやることがたくさんあります。それら全体のレベルが上がっていかないと英会話の成果として表れにくいので、そこまではやるというつもりでいたほうが良いでしょう。
諦めないで続けることは、このようにプロのアドバイスをもらいながらやっている時は有効ですが、もし独学でやっている場合には、やり方が間違っているかもしれないという点にも注意が必要になります。
英語学習に関する情報はかなりたくさんあり、独学の場合はあっているか間違っているかを自分で判断しなければいけません。あっている情報でも断片的なものもあり、時間をかけて色々な情報をつなげてみないと分からないこともあります。また古い情報もたくさんありますし、あっていても効率が悪い方法などもあります。
こういったことを初心者の方が自分で判断して進めていくのは、結構難易度が高いことです。迷っている方へ1つ確実性の高いアドバイスをするとしたら、中学英語というのは基本中の基本であり範囲も決まってくるので、迷ったら中学英語を学習するのは初心者にとって間違いではないと言えそうです。
いずれにしても、英語学習の成長曲線が一気に上昇する瞬間まではある程度長い道のりがあるので、気持ちの上では続けることを意識するのが一番重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
成長の実感は継続のために重要ですが、英語学習の成長曲線は最初の横ばいから一気に伸びるという形になるので、このことは学習前にしっかり認識しておいたほうが良いと思います。
分かっていても辛いという場合や、やり方に疑問や迷いがある場合はやはり初期段階で無理と決めつけることになりかねません。なので、その辺りは誰か相談できる人がいたほうが明らかに良いと思います。無駄を減らして効率よく、早く成長を実感するためには相談しながら進めていくことは大事ですので、自分の周囲の環境から信頼できる情報が得られるようにしておきましょう。
ではまとめます。
英語学習の成長曲線とブレイクスルーについて
英語学習の成長曲線とブレイクスルーについて知ることは、成長を実感できない最初の期間に対する覚悟を決めるのに役立ちます。全体像を把握しながら英語学習を進めていきましょう。
コメント
[…] まず英語学習のブレイクスルーとは何かですが、これはほとんど成長が感じられない状態から急激に英語ができるようになったと感じる瞬間のことです。英語学習の成長曲線がこのような変化をすることについて、詳しい流れはこちらの記事にまとめでいますのでご覧ください。 […]