中国人は英語が話せる?中国と日本の英語教育3つの違いを比較

こんにちは!English24(イングリッシュ24)です。

中国の英語教育がどういったものか?あまり日本では語られることはないかもしれませんが、中国はかなり英語教育に力を入れていますので、日本の参考になるポイントがたくさんあります。日本の国家政策としての教育だけに頼りきらず、日本人が自分たちで英語教育の必要性を判断していくきっかけになりますので、中国の英語教育について見ていきましょう。

💡この記事で分かること

・中国の英語教育の現状
・日本と比較して違いのある3つの観点、スピード感、学習内容、教え方

この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。

 

中国人は英語が話せる?中国と日本の英語教育3つの違いを比較

中国は非常に英語教育が盛んな国の1つです。あまりそういうイメージはないかもしれませんが、日本よりもかなり早い段階から英語教育を開始し、内容もかなり高度なものとなっています。

現状としては、日本の英語教育は周回遅れという状況ですが、日本国内ではあまりそういう認識はないかもしれません。どちらかといえば、日本はかなり英語教育に力を入れていると感じるかもしれません。

しかし、実際には英語教育の環境整備、大人世代の力の入れ具合、国の取り組みのスピード感など、よく見てみるとかなり違いがあります。

日本人が英語を話せない理由の1つに、日本語と英語が言語としてかけ離れているから、という指摘がよくありますが、中国語と英語もかなりかけ離れていて、中国人にとっても英語の習得は非常に難しいです。そんな中国で、実際に使える英語、話せる英語を習得するためにどのような取り組みがなされているのか?

以下の3つの観点を比較して、現状を整理してみたいと思います。

 

・英語教育開始のタイミング
・英語教育の内容
・英語教育のやり方

 

これらの点から見た、中国と日本の現状を解説します。

 

英語教育開始のタイミング

まず英語教育を開始するタイミングですが、中国での実態は以下のようです。

 

・中国では2001年から、小学校3年生の英語の必修化がされている。
・小学校3年生とは言いつつも、北京や上海などの都市部の小学校では、実質小学校1年生からの英語教育がほぼ100%実施されている。

 

日本では今年、2020年から小学校3年生での英語が必修化ということである程度話題になったかと思いますが、中国では文字通りとっくの昔、19年前に改革が行われ、今成人して社会に出る世代はすでにそういう英語教育を受けています

ちなみに韓国では、小学校3年生からの英語教育の必修化は1997年に行われたそうで、中国のほうが遅く、後追いの形です。

さらに中国では、都市部の小学校では1年生から授業が実施されるのがほとんどということですので、開始のタイミングとしては日本より圧倒的に早いです。

早いから良いのか?というのは確たる答えが難しいとはいえ、この熱量で中学高校はもちろん大学や社会に出てまでも学習を継続するとしたら、その効果は確実にあると言えます。

小学校の英語教育早期化は、同時に中高大学まで含めて一貫した教育方針を、国家主導で実施できる中国の強みが大きいかもしれません。

日本ではおそらく、できない理由と失敗した時の批判の声がとても大きい社会なので、なかなか思い切った舵取りはできないと思います。そうこうしているうちに、中国をはじめアジア各国の英語教育は大きく変わってきたということです。

日本ではおそらく、本当に良いかどうかの議論に数年を費やすと思いますが、現状としてはひとまず、突出して日本の英語力が低いのは事実です。そこに対しての改革に時間をかける選択をしている以上、当面は日本の英語力はアジア最低という状況は打破されないでしょう。そもそも、英語ってそこまでして必要なんですか?という議論にまずかなり時間がかかるはずです。

 

英語教育の内容

中国の小学校で行われている英語教育の内容については以下のようです。

 

・中国の小学校の基準では、卒業時までに1600語の英単語を暗記する。
・テストの回数は日本よりはるかに多く、その9割がリスニングテスト。
・北京や上海などの都市部では、現在完了形など日本では中学3年生の内容を小学6年生で学習するところが多い。

 

日本では中学卒業時までに1200語の英単語の習得という基準になっていますが、中国ではそれを上回る1600語を小学校で学習します。アウトプット主体の内容に目がいきがちですが、まずインプット量が段違いです。

学校の授業はリスニングやスピーキングなどの会話が中心ですので、これらのインプットはもちろん宿題などで家庭で行われているでしょう。学校で会話の授業を行い、家庭での宿題や自習で大量の単語のインプットと文法学習をするのは中国だけではなく、非常に高い英語力を持つフィンランドなどでも同じやり方をしています。

フィンランドも母国語は英語とかけ離れている国の1つでありながら英語力の高い国なので、日本で会話重視の英語教育を早期に行うのであれば見習うべきポイントかもしれません。詳しいフィンランドの英語教育についてはこちらの記事をご覧ください。

 

テストは日本で嫌われものかもしれませんが、日本のテストの回数は少なすぎるのが現状と言っていいでしょう。テストという言葉の響きとイメージだけでネガティブな捉え方をされているかもしれませんが、科学的に最も有効な学習方法の1つはテストです。テストは毎日やってもいいくらい重要です。

いわゆる小テストのようなものでいいと思いますが、テストに回答するのはアウトプットの1種なので、回数は多い方が良いものです。それも中国ではリスニングを中心に、家庭の宿題や自習でインプットしてきたものを学校でアウトプットできるようにしているわけです。

フィンランドと中国の学習サイクルはかなり似ていますので、成果の見込める方法と言えるでしょう。日本でこれを実施できるかどうかは分かりませんが、大人の親世代がどれだけ家庭の中で子供に英語のインプットをさせられるかどうか、ここがポイントになりそうです。

中国の英語教育の内容は先進的な英語力の国を模倣していますが、それを支える教育熱が国全体にあるように感じます。

 

英語教育のやり方

中国の小学校で行われている英語教育、その教え方については以下のようです。

 

・完全に直接法で授業をしている
・小学校に英語専門の教員がいて指導にあたる
・細かいミスはいちいち指摘せず、自由に英会話をするように指導

 

まず直接法による指導ということですが、直接法とは簡単に言えば英語だけで授業をするということです。中国で英語を教えるのではなく、中国の小学校で行われる授業は全て英語だけで行われています。

さらに都市部などの学校では、他の科目についても英語で授業を行うこともあるようです。いわゆるイマージョン教育ということになるかと思います。イマージョン教育というのは、外国語を科目として教えるのではなく、外国語を使って授業をするということです。

これは英会話の成果が出る方法で、フィリピンの場合ですと全ての授業が英語で行われますが、中国では少なくとも英語の授業は英語で教えるのが普通ということになります。

もちろん、複数の教科を1人の先生が教えるには、英語だけで英語の授業をするのが難しいでしょうから、小学校に英語専門の教員がいるというのは納得でしょう。日本で英語の早期教育を実施するにあたって、内容にもよると思いますが、英語専門の先生を1人増やして英会話のために英語オンリーの授業をする体制はできるでしょうか?

これができないのに、果たしてどのような内容の授業を日本の小学校で実施するのかは分かりませんが、中国のスタイルは他の英語力が高い国をモデルにした合理的な手法をとっていると言えます。

他の英語力が高い国とは、フィリピンはもちろんですが、シンガポールやフィンランド、オランダなどが当てはまるでしょう。中国の小学校の授業スタイルを考察しているのですが、他の英語先進国のやり方を実にうまく取り入れているように感じます。

最後に、細かいミスをいちいち指摘しないとありますが、これも非常に重要です。インプットとアウトプットを宿題や自習と学校の授業で切り分けて、授業ではミスを恐れず思い切って話してみる、という方向にしているのでしょう。

これは学校の先生の意識によると思いますが、英会話ができる英語専門の先生は、学校でのアウトプットをどうすればいいかも十分理解している先生であると思います。自分自身も英語が話せて、子供たちにどうすれば英会話ができるかをしっかり指導できるのでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

中国の英語教育は、明らかに他の英語先進国と呼ばれるような国のスタイルを十分に研究し、国家主導で大胆に改革したものと思います。日本が今後どのような英語教育の形を目指すかですが、色々参考になるのではないでしょうか?

それではまとめます。

 

中国人は英語が話せる?中国と日本の英語教育3つの違いを比較

・小学校3年生からの英語教育を2001年から必修化。都市部では小学校1年生から実施。小学校だけでなく、中高大学までの連携も取れている。
・小学校で1600語を暗記、頻繁に行われるテストの9割がリスニング、日本の中学3年生レベルの文法も小学校で学習している。
・英語オンリーの直接法で、英語専門の教員が指導にあたる。細かいミスは無視して、どんどんアウトプットさせる教育。

 

小学校にアウトプットできる専門の先生がいたり、そのアウトプットを裏付けるような日本の数倍におよぶ大量のインプットがあるので、中国の英語教育は極めてロジカルですしスピード感も早いです。日本にとってより良い選択のための参考にしていきましょう。

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