【初心者向け】英語学習のゴール設定をするための7つの目安

こんにちは!English24(イングリッシュ24)です。

英語学習のゴールってなんだっけ?と疑問に思う人もいれば、ゴールは特になし、なんとなく始めてみました、という人もいます。ゴール設定は英語学習を続けていく上では重要なので、一度しっかり考えて設定したほうが良いです。

しかし、ゴール設定といっても漠然とし過ぎていたり、一般的なゴールの目安が分からなかったりする人も多いです。この記事では英語学習のゴールとなる7つの英語レベルの目安をご紹介し、さらに具体的に設定したほうが良いゴールの種類や、初心者がやってしまいがちなゴール設定の勘違い、また注意点などを全て解説します。

💡この記事で分かること

・英語学習のゴール設定をするための7つの英語レベルの目安
・英語学習のゴールって結局は何?具体的に決めた方が良いゴールの種類
・英語学習で初心者がやってしまうゴール設定の勘違いと注意点

この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。

 

英語学習のゴール設定をするための7つの目安

英語学習のゴールは、目で見て分かるように、言葉で具体的な文章にすることが大事です。初心者の方の場合、英語学習の全体像がよく分からないので、長期的なゴールを設定するのが難しいと思います。

なるべく英語学習のゴールを見える化して、初心者の方にも実感が持てるように、7つの目安でゴールの段階を解説します。このゴール設定の目安をぜひ参考にして、長期的にどこを目指していきたいか想像してみましょう。

その前に、それぞれのゴールの全体に共通する説明をしておきます。

 

・英語の学習時間の目安は CEFR基準では1つ上のレベルに上がるの200時間程度と言われています。中級段階まではこれくらいで辿り着くと思いますが、上級以上ではもっと時間がかかるかもしれません。
ゼロレベルからスタートの場合、留学のように全ての時間を英語学習に使うのでもなければ、1日30分の英会話レッスンを6ヶ月〜1年ほど継続し、基礎の単語と文法をしっかり身につければ200時間を超えたあたりで初級になるイメージです。
・TOEICや英検のレベルは目安であり、もっと点数が取れたり上の級に合格することもあれば、逆にもっとできない人もいるかもしれません。おおよそできることの目安ということです。

 

それでは、詳しく解説していきます。

 

英語学習のゴール設定をするための7つの英語レベルの目安

それでは、英語学習のゴール設定をするための、具体的な7つの英語レベルの目安をご紹介し、それぞれ解説していきます。

英語学習の超初心者である、いわゆるゼロレベルを加えるとレベル分けは全部で8つになりますが、一番初めのゼロレベルを意味するIntroductoryは単なるスタート地点であってゴール設定ではないのでご注意ください。

 

【レベル⓪】Introductory/ゼロレベル

基本的な単語もまったく分からない人

スタート地点のいわゆるゼロレベルです。このレベルはゴール設定というわけではなく、日本の義務教育の内容が分かっていない人のレベルです。

 

【レベル①】Beginner/初級

相手の言っていることがなんとなく分かり、Yes, Noや単語だけで返答できる

語彙数:1,000〜1,500ワード
英語力:CEFR A1/TOEIC 350点以下/英検3級
スピーキング:動詞と名詞が分かり、時制を変えたり助動詞が使える

ここがスタート地点になる方は多く、学校とは別で英語学習をしていないければ大体このレベルになると思います。相手の言っていることのおおまかな意味が分かり、質問に対する答えとしては単語だけ、もしくはYes, Noだけは言える、というのがこのレベルです。

ゼロレベルから初級になるポイントは、基本的な中学英単語1,000ワード以上を覚えて、文章の骨格となる動詞や名詞の文法を理解し、多少なり使えるようにすることです。

 

【レベル②】Upper Beginner/初中級

1〜2つの短い文章で簡単なやり取りができる

語彙数:1,500〜5,000ワード
英語力:CEFR A2/TOEIC 350〜450点/英検準2級
スピーキング:形容詞や副詞が分かり、比較級なども使って表現力がつく

形容詞や副詞などの語順感覚をつかめてきて、理解した文法を使い文章をアウトプットすることができるようになっているのがこのレベルです。

初級からのレベルアップのポイントは、日本の高校生レベルの3,000ワード以上の単語を覚え、動詞と名詞で文章の骨格がわかるだけでなく、「How(どのような)」という質問に対して形容詞や副詞を使ってディテールを表現することもできるようになることです。

 

【レベル③】Intermediate/中級

関係詞などを使って長い文章を話すことができる。

語彙数:5,000〜8,000ワード
英語力:CEFR B1/TOEIC 450〜600点/英検2級(英検2級保持者のTOEIC平均スコアは517点)
スピーキング:句、節、関係詞が分かり、複雑な構造の文章が話せる

長文がスラスラ読めるようになり、会話でもあまり日本語訳せずに、英語で理解し話すことができるようになってくるレベルです。

初中級からのレベルアップポイントは、句や節の概念が分かり、主語と動詞が2つ以上ある文章を関係詞を使って理解できるので、長い文章でも混乱して意味を見失うことはなく、またそれを会話でも使っていけるようになることです。

これにより、仕事の時に取引先や同僚などから商品の説明やプレゼンを受けたり、自分もスピーチやプレゼンを通して1つのテーマにしっかりと自分の意見が言えるようになります。基本的には、ここからある程度、英語を使った仕事もこなせるようになります。

 

【レベル④】Upper Intermediate/中上級

ネイティブが使うナチュラルな表現などを真似して自然に会話ができる。

語彙数:8,000〜10,000ワード
英語力:CEFR B2/TOEIC600〜800点/英検準1級(英検順1級保持者のTOEIC平均スコアは713点)
スピーキング:前置詞や冠詞などが分かり、比較的正確な文章が話せる

表現力に磨きがかかり、くだけた言い回しや会話の中で比喩表現なども理解でき、感情を表現なども豊になってくるのがこのレベルです。英語学習をある程度続けていればここまでこれる人は多く、そして長く停滞してしまう人も多いレベルです。

中級からのレベルアップのポイントは、事実を明確に言うストレートな言葉だけでなく、オブラートに包んだ遠回しな言葉や比喩なども含めて会話の表現力がアップし、より自然な会話ができるようになることです。

いわゆるTOEIC600点を超えている人で、700点台から場合によっては800点を超えていてもスピーキング 的にはこのレベルの人もいます。

 

【レベル⑤】Advance/上級

過去完了など難しい時制を始めとするハイレベルな文法を自然と使って会話できる。

語彙数:10,000〜12,000ワード
英語力:CEFR C1、TOEIC800〜900点、英検準1級
スピーキング:多少文法のミスは混じるが、多様な表現力で会話のスピードも速い

普通に生活していると滅多に使わないような時制や、複数の文法項目を全て活用して言いたいことを正確に、かつスピーディーにアウトプットできるのがこのレベルです。一般に英語がペラペラと思われるのはこのレベルあたりからです。

中上級からのレベルアップのポイントは、1万ワードを超えてさらに専門的な単語も分かり、文法的に分からないこともほぼなく、またそれらのアウトプットがよりスピーディーで流暢になることです。

TOEIC800点台以上、スピーキングレベルによっては900点台でもこのレベルになります。まだ映画を字幕なしで全部理解はできないかもしれませんが、かなり楽しめるレベルです。英語のレベルが高いと言われる国、例えばフィリピンなどでは平均値のレベルです。

 

【レベル⑥】Upper-Advance超上級

単語の用法、文法、発音などにミスがなく、誰にでも通じる英会話ができる

語彙数:12,000〜15,000ワード
英語力:CEFR C2、TOEIC900〜満点、英検1級
スピーキング:ネイティからすると若干の違和感はあるが、スピードや表現力はほぼネイティブレベル

ネイティブと対等に話しができ、映画やテレビ・新聞なども苦もなく理解し、英語を使って生活するのが自然なレベルです。非ネイティブの国では英語を教える立場で、一般的なフィリピン人の英語講師のレベルです。北欧やヨーロッパ、シンガポールなど非常に英語力が高い国のレベルでもあります。

上級からのレベルアップのポイントは、生活に当たり前に使う言葉のように英語を使うことができ、考えなくても文法的なミスもなく、英語で抽象的な問題の解決に向けて、議論や交渉などができることです。

このレベルまでくると、英語で分からないことはほとんどなく、英語で学校の授業を行ったりするように、生活を英語に置き換えても問題ないレベルになります。

 

【レベル⑦】Nativeネイティブ級

ネイティブと同じくらい、英語から感じ取る感性まで近いレベル

語彙数:15,000ワード以上
英語力:TOEICや英検では測定できない
スピーキング: ネイティブと変わらない

ネイティブと同じく生活の言語として英語を使用するレベル。母国語話者でなければ分からないような、言葉の響きや細かいニュアンスまで理解がつながり、英語で感情が湧き上がります。

超上級からのレベルアップのポイントは、もはや英語が特別なものではなくなるということです。英語を使うことが、ネイティブと比べて同じものです。

このレベルは基本的に到達できないと思って良く、ネイティブと同じく英語圏の人間として生きていくようなレベルです。

 

英語学習はどこまでやればゴールするのか?

英語学習のゴール設定の目安を7段階(ゼロレベル込みで8段階)でご紹介しましたが、際のところ英語学習はどこまでできたらゴールになるのでしょうか?この答えは1人1人の学習目的によって違います。

まず大前提として、例え初心者でよく分からないことがあっても、自分自身のゴールは自分で設定したほうが良いです。他者から決められたゴールにはあまり意味がなく、人任せにすると、モチベーションの観点からは達成が難しくなります。

英語学習の問題が少々複雑になるのは、学習する本人がどのレベルが自分に必要なのか、自分でも判断できないことが多いことです。人生の答え探しのようなもので、やってみないと分からないことのほうが多いということです。

科学的なゴール設定に関する議論としては、ぶっちゃけ長期的な目標は決めなくても良い、というのが最近言われていることです。なれたらいいなくらいに、曖昧なゴール設定でも大丈夫です。

ですが、それならゴール設定はいらないのかというと、そうではありません。英語学習のゴール設定をする上でもっと大事なことは、ゴール設定には種類があるということです。目安が理解できたら、ゴールの種類に応じて設定を具体的にしていった方が良いのですが、そのゴールの種類とは以下の3つになります。

 

ゴール設定の種類

・長期目標(半年〜1年以上)
・短期目標(1ヶ月〜半年未満)
・日々の目標(1日〜週単位のルーティン)

 

この3つについて詳しく解説します。

 

長期目標のゴール設定

ほとんどの方はゴール設定と言った時には、長期目標のことを考えようとします。ですが、長期目標というのは、ある程度その物事について知っている人でなければ、実際に半年後や1年後といった期間でそれが達成できるのかどうか、どの程度大変なものなのかという判別がつきません。

なので、英語学習の長期目標は初心者の方には判断がつかないことも多いため、誰か英語学習のプロと一緒に考えるか、少なくともガチガチに目標を固定せずに、ざっくりこのくらいのことができたらいいな、という曖昧な目標にしておきましょう。

この曖昧目標というのは、最新の科学においても重要なことです。明確で固定された長期目標だけを考えてしまうと、その過程にある短期目標や毎日の目標達成が、長期目標が達成できない限り、すべて失敗という捉えかたをしてしまうので、挫折を招きやすくなります。ですから英語学習のゴール設定で真っ先に思い浮かべやすい長期目標ついては、大雑把に考えておきましょう

 

短期目標のゴール設定

英語学習の短期目標については、自分が予測しやすい期間まで長期目標を分割して設定していきましょう。いわゆるスモールゴールの設定ということです。

ここで短期とはどれくらいなのか?という疑問を持つ方がいますが、短期とは自分が高確率で予想を外さない未来が分かる期間のことです。1週間の人もいますし、1ヶ月の人も3ヶ月の人もいるかもしれません。今の自分が予想できる範囲でき決めていきましょう。

比較的近い未来のことを考えていくので、多くの人が予測を立てやすく、英語学習のゴール設定も短期目標ならできるようになります。自分の確保できる学習時間や、今の自分のレベルと到達しようとしている目標とのギャップなどが、初心者でもかなり正確に予想できるので、短期のゴール設定は曖昧ではなく具体的にしていきましょう。

短期目標は、とりあえずやってみる、という時に大事な目標です。そこまでにこれだけの努力をしてみよう、という区切りができ、ある程度成果に期待しつつも、納得できる努力が求められるので、英語学習を始める時にしっかりと決めた方が良いゴール設定です。

 

日々の目標のゴール設定

英語学習の日々の目標ですが、これは毎日のルーティンとしてコツコツと積み上げていく1日1日のゴール設定です。どんなに大きな長期目標も、この日々の英語学習の集大成でしかありませんので、1日1日何ができるかをしっかり決めていきましょう。

前項の短期のゴール設定が具体的かつ正確な予想になっている前提で、そこから逆算して1日にやるべきことを決めていってください。ただし、毎日欠かさず絶対に達成し続けないといけない、とは考えないほうが良いです。達成できなかった時のダメージが大きく挫折に繋がります。

英語学習の日々の目標の考え方は、あくまでゼロからの加点方式で、今日はどれくらい積み上げたのかを見るようにしてください。振り返ってみたときに少しでも前進していることが実感できると良いでしょう。

もしあまりに日々の積み上げ目標が達成できないようであれば、それは短期のゴール設定の予想に無理があると思いますので、まずそちらから見直してください。無理のない少し先の自分がちゃんと予想できていれば、あとは毎日コツコツ作業していくだけです。

積み上げ思考の加点方式で日々のゴールを達成し、小さい成功体験を重ねながら短期目標を達成していけば、自分ができそうなことが具体的に分かるようになってきます。そうなった時にはじめて、長期のゴール設定も具体的に考えることができるようになります。

 

英語学習で初心者がやってしまうゴール設定の勘違いと注意点

英語学習のゴール設定の目安についての理解を補い、より上手なゴール設定ができるように、ここからは以下の項目について補足します。

 

・よくあるゴール設定の誤解とズレ
・短期目標を長期目標を達成するために必要なこと

 

英語学習は気軽にイメージしたものが超長期のゴールだったり、自分には難しいだろうと思い込んでいることが意外と短期的に達成可能なゴールだったりします。このあたりのズレや、ゴール設定をする段階で意識しておいた方が良い、ゴール達成のための注意点を解説します。

 

よくあるゴール設定の誤解とズレ

初心者の方が英語学習の全体像が分からないために、よくやってしまうゴール設定の誤解とズレは以下の5つです。

 

・単語を覚えることとスピーキングは最初から長期目標
・文法学習と発音矯正によるリスニング強化は短期でもいける
・海外に住んだり仕事をしたりするのが上級とは限らない
・映画を字幕なしで観たいという超長期目標
・間違わなくなるのは超上級から

 

ではそれぞれ詳しくみていきます。

 

単語を覚えることとスピーキングは最初から長期目標

単語を覚えるのは、ワード数の量に関わらず最初から長期目標です。科学的には、例え1単語でも長期記憶に定着するには時間がかかることが分かっています。

単語力を上げる時には、いったん長期のゴール設定で覚えたい理想のワード数を考えた上で、実際に暗記するために短期でどれだけ定期的に繰り返しの復習ができるかという、回数をゴール設定として決めていきましょう。

スピーキングも同様で、こちらは暗記ではなく、英語のアウトプットの回路が完成して自動化されていくまで反復練習することになるので、その繰り返しの練習時間をどれだけ取れるのかを短期のゴール設定にしていきましょう。

 

文法学習と発音矯正によるリスニング強化は短期でもいける

文法は面倒に思うかもしれませんが、一番短期的に集中して終わらせることができます。また、文法は全部やる必要があるわけではなく、例えば単語も最初の1,000から徐々に増やしていくのと同じで、区切りの良い項目までやって後の難解な文法は放置する、ということでもかまいません。この意味でも、文法は短期のゴール設定に向いています。

発音矯正も1〜2ヶ月でリスニングに効果があると言われていますので、本当の意味で発音をキレイにしようと思ったら長期目標になりますが、音の認識を変えるための発音矯正は短期のゴール設定にできます。

 

海外に住んだり仕事をするのが上級とは限らない

海外に住むだけなら、初心者で住んでいる人もいますし、ゼロに近い状態で仕事をしている人もいます。つまりこれは、決まったレベルがあるのではなく、仕事内容などによって必要な英語学習のゴール設定も変わってくるということです。

もちろん、高いレベルのゴール設定で英語学習をしたほうが、仕事が見つかる可能性も見つかった後の実際の仕事でも有利です。ですがそれを言い出したらキリがなく、英語学習という手段が目的になってしまう可能性もあります。英語学習は自分の選択肢を増やしてくれますが、その選択肢を選んで早く具体的な仕事へつなげたほうが良いので、仕事ありきのゴール設定については、どれくらいを目指せばいいのかプロや経験者に相談するのがオススメです。

 

映画を字幕なしで観たいという超長期目標

英語学習のゴールとしては思いつきやすいので、初心者の方は映画を字幕なしで観ることをゴールに設定しがちですが、このゴールは上級にならないと本当の意味での達成は難しいです。このゴールのあまりの難しさに絶望し、初中級や中級段階で自分がどれくらいできるようになっただろうかと思って映画を観ると全然分からない、ということがよくあります。

自分が掲げた楽そうに思える目標に全然近づいてないという結果になると、せっかく初級から中級へと1〜2年かけてレベルアップしてきたのに、自分には英語は向いてないと思い込んでしまい、英語学習は挫折に至ります。

英語の向き不向きの前に、映画を字幕なしで観るのはとんでもなく難しいことだという認識は、初心者に方は知っておいてたほうが良いと思います。

 

間違わなくなるのは超上級から

日本人が英語を話せない理由のトップに君臨するのが、間違いが怖いという理由です。ですがハッキリ言って、間違わずにペラペラ話したり、色んな英文を自由自在に理解して使うことができるのは、ネイティブに最も近い超上級の人だけです。そして、このレベルの人は日本人ではほとんどいません。

中級や上級に差し掛かった人を初心者目線で見ると、かなりペラペラと話しているように見えて、自分の英語が恥ずかしいとか間違ったらどうしようという感覚になるのは分かります。ですが、中級者以上になっても普通に間違いながら会話をしていくのが英語学習であり、まったく間違わなくなることは、ほとんどの英語学習者にとっておそらくないでしょう。このことは一番はじめに理解したほうが良いです。

 

長期目標や短期目標を達成するために必要なこと

英語学習の長期目標のゴールを達成するためにに一番必要なことは、日々の目標を達成しながら英語学習を習慣にすることです。毎日の習慣を積み重ねることでしか、長期目標のゴールを達成することはできません。

なので、長期目標はざっくりと考えるだけで良いので、それよりも毎日やることをしっかり続けていきましょう。続けるための習慣化には色々なコツがあります。以前に、英語学習を習慣化する方法についてまとめた記事がありますので、こちらをぜひご覧ください。

 

 

続いて短期目標のゴールの達成に必要なものですが、こちらはとりあえずやってみるということがとても重要になります。この、とりあえずやってみるということができない人が、実はたくさんいます。間違いが怖い、恥ずかしい、できるかどうか不安、といった理由がほとんどですが、これらに共通する問題として自己肯定感が低いということがあります。

日本人の自己肯定感は極端に低いと言われていますが、一方でフィリピンはとても自己肯定感が高い国です。実はフィリピン人の英語講師は、自己肯定感を高めながら英語学習をサポートするプロといっても過言ではありませんので、この問題を解決してくれる鍵になります。

自己肯定感を高める英語教育についてはこちらの記事をぜひご覧ください。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

英語学習のゴール設定は、目安やアドバイスを参考にしながらも、最終的には自分で決断しなければいけないので、そこが難しいところです。この記事の目安や注意点をぜひ参考にしていただき、長期目標のゴールに期待しすぎず、短期目標のゴール設定は予測を見誤らないように、しっかり考えてみてください。

それではまとめます。

 

英語学習のゴール設定をするための7つの目安

【レベル⓪】Introductory/ゼロレベル
基本的な単語もまったく分からない
【レベル①】Beginner/初級
相手の言っていることがなんとなく分かり、Yes, Noや単語だけで返答できる
語彙数:1,000〜1,500ワード

英語力:CEFR A1、TOEIC 350点以下、英検3級
スピーキング:動詞と名詞が分かり、時制を変えたり助動詞が使える
【レベル②】Upper Beginner/初中級
1〜2つの短い文章で簡単なやり取りができる
語彙数:1,500〜5,000ワード
英語力:CEFR A2、TOEIC 350〜450点、英検準2級
スピーキング:形容詞や副詞が分かり、比較級なども使って表現力がつく
【レベル③】Intermediate/中級
関係詞などを使って長い文章を話すことができる。
語彙数:5,000〜8,000ワード
英語力:CEFR B1、TOEIC450〜600点、英検2級(英検2級保持者のTOEIC平均スコアは517点)
スピーキング:句、節、関係詞が分かり、複雑な構造の文章が話せる
【レベル④】Upper Intermediate/中上級
ネイティブが使うナチュラルな表現などを真似して自然に会話ができる。
語彙数:8,000〜10,000ワード
英語力:CEFR B2、TOEIC600〜800点、英検準1級(英検順1級保持者のTOEIC平均スコアは713点)
スピーキング:前置詞や冠詞などが分かり、比較的正確な文章が話せる
【レベル⑤】Advance/上級
過去完了など難しい時制を始めとするハイレベルな文法を自然と使って会話できる。
語彙数:10,000〜12,000ワード
英語力:CEFR C1、TOEIC800〜900点、英検準1級
スピーキング:多少文法のミスは混じるが、多様な表現力で会話のスピードも速い
【レベル⑥】Upper-Advance超上級
単語の用法、文法、発音などにミスがなく、誰にでも通じる英会話ができる
語彙数:12,000〜15,000ワード
英語力:CEFR C2、TOEIC900〜満点、英検1級
スピーキング:ネイティからすると若干の違和感はあるが、スピードや表現力はほぼネイティブレベル
【レベル⑦】Nativeネイティブ級
ネイティブと同じくらい、英語から感じ取る感性まで近いレベル
語彙数:15,000ワード以上
英語力:TOEICや英検では測定できない
スピーキング: ネイティブと変わらない

 

英語学習のゴールの種類

・ゴールの種類は、長期目標・短期目標・日々の目標の3種類。
・長期目標はざっくりと方向性だけを決め、短期目標は具体的な未来の予測を立て、日々の目標で習慣化を目指しながら行動を積み上げていく。

 

英語学習で初心者がやってしまうゴール設定の勘違いと注意点

・単語を覚えることとスピーキングはかなり時間のかかる長期のゴール設定にする。
・文法学習と発音矯正によるリスニング強化は短期のゴール設定をしても良い。
・海外に住んだり仕事をしたりするのに、絶対に必要な英語のゴール設定というのはな存在しない。
・映画を字幕なしで観たいというのは、思いつきで言いやすい目標だがとても達成が難しい超長期のゴール設定。
・間違わなくなるのは超上級の人だけなので、ほとんどの人はずっと間違いながら英語学習を続けていくので、ゴール設定とはほぼ関係ない。
・長期のゴールは毎日の英語学習の習慣化、短期のゴールはとりあえずやってみるための自己肯定感が最も重要。

 

ゴール設定は自分の未来予測なので、経験を積めば上手くなっていくものです。自分が短期的に達成できる内容について自己分析して、ゴール設定をしていきましょう。

コメント

  1. […] また1つの挑戦を全部失敗と捉えるのではなく、長期的な挑戦の最終ゴールまでの道のりをスモールゴールに分割して、小さな成功体験を積み上げていくことも大事です。以前の記事で、英語学習のゴール設定の目安についてこちらの記事で解説しています。英語学習をしている方はぜひ、こちらも参考にしてください。 […]

  2. […] どのレベルであればどれくらいできるのかという、英語学習のゴール設定の目安については、こちらの記事を目標設定の参考にしてください。 […]

  3. […] TOEIC700点あたりは英検で言えば準1級、800点以上になってくると英検1級と同等レベルの英語力の評価になってきます。より詳しい英語力についは、英語学習のゴール設定の目安をまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。 […]

  4. […] それぞれの目標に対して、英語学習においてはどのような内容がそれに該当してくるかを知るための、より具体的な英語学習のゴール設定の目安については、こちらの記事を参考にしてください。 […]

  5. […] より詳しい200時間ごとの英語学習のゴール設定の目安については、こちらの記事を参考にしてください。 […]

  6. […] 成長を実感できる英語学習のゴール設定については、こちらの記事で具体的なレベルや学習時間の考え方を書いていますので参考にしてください。 […]

  7. […] テストで分かる自分のレベルと英語学習のゴール設定の目安については、こちらの記事で詳しく解説していますので気になる方はご覧ください。 […]

  8. […] 初心者や中級者などの各段階がどのようなレベルなのかについて、詳しくは英語学習のゴール設定の目安をこちらの記事にまとめていますので、ぜひ確認してみてください。 […]