こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
現在の日本の英語教育においては、英文法は親の仇のごとく嫌われものになっている印象を受けます。文法なんか役に立たない!文法をいくらやっても話せるようにはならない!という声が非常に多くなっている一方で、いやいや、やはり文法は必要だよ、という声も根強く残っています。実際のところどうなの?と疑問に思っている学習者の方も多いのではないでしょうか?この記事では英文法に対するイングリッシュ24としての考え方を紹介しながら、初心者にオススメのポイントを1つだけご紹介します。
英文法はいらない!?赤ちゃんが母国語を習得するように……について
母国語と第2言語の習得についてはまだまだたくさんの研究課題があり、はっきりとした答えは定まっていないのが現状ではないでしょうか?子供は文法など学ばなくても自然と母国語を話せるようになるので、それと同じようにすれば文法なしでも自然と第2言語も習得できる、という考え方があります。この考え方が正しいとすれば、日本人が英語の環境に放り込まれてしばらくすると、自然といつのまにか英語を話せるようになる、という解釈ができるかもしれません。
ところが、例えば単純に英語圏の国に住んでしばらくたつと勝手に英語が話せるようになるかというと、そうはなりません。これは、事実そうならない人が沢山いるので明白です。ただし、海外に住む=赤ちゃんのように、と言えるかどうかがそもそも微妙なところです。ですから「赤ちゃんが母国語を習得するように」とは、具体的にどういう状態かを明示し、その通りにやれば再現性があるのかどうか、というところはまだまだ課題が残るということになるでしょう。赤ちゃんの時に実際にどうやって言語を学習しているのかということ自体がまだ詳しく分かっていないと思いますので、そういう現状の研究結果から言えることは「まだ分からない」が答えかと思います。
結局、自然と身に付けることはできるの?
結論、この考え方は否定も肯定もまだ明確にはし難い以上は、この謳い文句を信じて英語学習をするのはややギャンブルよりで、現時点では成果が確実に約束されるようなものではない、と言えます。
それで結局、文法はいるの、いらないの?
自然に習得するのは不確実性が残るので避けるとしたら、すでに沢山の英語の達人たちが通ってきた学習によって身に付ける方法が確実です。要するに勉強するということです。ですが、英会話の勉強において文法が必要か不要かという点でも意見は分かれます。この文法学習に対する意見の相違は、英語学習の目標や学習環境といった点に注目すれば、少なくとも自分なりの答えは出すことができると思います。
目標によっては文法は不要
例えば、単純に旅行がしたい、それも東南アジアへ行くのだとしたら、この目標を達成するための英語学習においては文法の重要度はかなり低くなります。国によって差はありますが、東南アジアの多くの国で英語はそれなりに通じると思いますが、文法的に完璧な英語が求められるケースはあまりないでしょう。筆者の経験から言えば、優れた英語力を持つフィリピンでも、文法に限って言えば筆者が初めてフィリピンに来た時から自分の方が詳しかったくらいです。このような旅行が目的の場合は正しい英語かどうかより、通じる単語やジェスチャーを交えながらのカタコト英語のほうが役に立つ可能性は否定できません。
高い英語力を数値で示すには文法が必要になる
一方で、例えばTOEICでハイスコアを取るとか、ネイティブ英語圏に就職して現地で仕事をする、といったことが目標の場合には、文法的に正しい英語の重要度が格段に上がります。テストのハイスコアであれば文法は必須ですし、仕事で使うとしたら、間違った英語でミスが起きたりお客様が分からなかったりしたら大変ですので、できるだけ正しい英語を身に付けるということは必要になるでしょう。
環境が文法の必要性を決めることもある
また、学習環境というのもポイントになります。周囲の人や入手できる参考書など、周辺で手に入る英語学習の情報が文法を必須とする方法しかないのであれば、それは必然的に文法を学習することになるでしょう。あるいは、誰か身近に英語がペラペラの人がいて、その人から絶対に文法はやったほうが良いと言われたら、一切文法をやらないというわけにはいかない人のほうが大半かと思います。
結論!文法は必要性に応じて学ぶ
イングリッシュ24では、プロの日本人講師がカウンセリングを行い、受講生の目標などを伺いながら、文法の正確さにどの程度こだわるかについても柔軟に対応しています。英文法は、それを勉強しただけでは話せるようにはなりませんが、目標によって必要なケースと不要なケースがあるので、どちらに対しても柔軟にサポートできる環境をご用意しております。
さて、ここからは具体的な英文法の中で、全員に共通する、特にスピーキングにおいて役に立つ初心者向けのポイントについてみていきます。文法といっても様々な項目があり、例えばSVCといった説明が出てきたり、過去形とか現在完了形といった言葉が出てきたりしますが、もっと大枠の構造的な部分は全体の理解を助けてくれますので、大まかに日本語と英語で決定的に違う部分がどこなのかは知っておいて損はないでしょう。
主語がないのが日本語
「昨日はね、コンビニ寄って買い物してから帰ったよ」
さて、このような日本語があります。似たような会話を毎日どこかで話したり聞いたりすることと思いますが、この日本語には主語がない、ということはほとんどの日本人が意識しないことでしょう。日本語で話をする時、我々は主語を省く(言わない)ことが非常に多いです。上記の会話で言えば、「昨日はどこに行ったの?」の主語が話している相手であることは明白ですし、わざわざ「あなたは」と言ったりはしません。ですが、英語では Where did you go yesterday? となり、「あなた」という主語を入れないと文章としておかしなことになります。この主語を言うということ、そして主語の次には動詞がくるということが英文法の重要な構造であり、どんなに英文法が嫌いな方でも、初心者の段階ではとりあえず理解しておいたほうが良いポイントになります。
この知識をどのように実践で使うかと言うと、英語は「誰が」「どうする」が先に並ぶ構造をしている言語なので、とにかく初心者のうちは最初の2ワードだけをさっさと言ってしまう、という練習方法が有効になります。
例を挙げます。例えば、私は温泉に入るのが好きです、と言いたかったとします。この時、筆者の場合は、I like とまず言ってから、「温泉」ってなんて言うんだろう、とか、「温泉に入る」はなんて言えばいいんだろう、となりつつも、まず最初の2ワードを言うだけ言います。
ここで重要なことは、初心者の方の場合は特にそうですが、hot spring が出てくるかどうかではありません。 I like をさっさと言うことです。この最初の2ワードについては、無意識レベルで自動的に言えるくらいに主語+動詞を早くアウトプットできれば、自分の脳のリソースがその後に続く単語を思い出したりする余裕を生み出していくことができるからです。それは時間にしてほんの数秒のことかもしれませんが、その数秒だけでも早く、自動化されていて反射的に言えるようになっていることが、スピーキングにおいてはとても重要ですので、これを意識的に練習するようにしましょう。
大事なのは語順
英語と日本語の文法的な構造の違いで重要なことは「語順」です。語順が違う、語順が大事ということ。これだけはまず最初に理解しておきたいところです。日本語はあまり語順が大事ではありません、と言い切ってしまうと語弊がありますが、日本語の場合は語順が入れ替わってもあまり大きくは意味が変わらなかったりします。ここでいう意味とは「誰が、何を、どうした」という文章の骨組みの意味です。しかしながら、英語の場合は語順によって意味が全然違うものになってしまうので、最初に主語、次に動詞、といった順番が非常に大事になってきます。
英文法の学習というと、この主語とか動詞とか目的語とか、そういった用語が出てきます。1人称とか2人称とか、完了形とか進行形とか……。あまりよく分からない用語が並び始めると一気に興味がなくなって、まったくやる気が失せていくことになりかねませんので、文法の理解はなるべくシンプルにやりましょう。
英文法の根幹は結局のところ語順なのです。並び替え問題をやり続けるだけでも、それなりに英文法は分かるようになると言っても過言ではないくらい、語順によって決まることが沢山ありますので、たった1つ、語順が大事、これだけは覚えておきましょう。
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