こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
英語学習を始める動機は様々です。従来の基本的な英語学習の動機は主に試験対策であり、その動機は変わらず存在していますが、コロナで生活環境が変化するにつれて、新しい英語学習を始める動機も出てきています。
オンライン英会話は英語学習の手段の1つではありますが、どういう動機でやっている人がいるのか?という時代変化も見つつ、英語学習のあり方について考えてみましょう。
?この記事で分かること
・英語学習を始める動機
・コロナを境目に変化した英語学習の動機
この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。
英語学習を始める動機は何ですか?
一般的な動機とは違うであろう、これからの英語学習における動機については英会話の体験が重要だと考えています。
まず一般的に考えられる英語学習の動機というと、以下のようなものが考えられます。
・TOEICや就職などに役立つ勉強
・旅行などの目的を達成するための勉強
英語学習においては継続が大事であり、継続のためのモチベーションや続けていくための理由が大事になってくるので、その意味では目標ありきで、そこからの逆算で英語学習をする、という動機の方が多いように思えます。
ですが、コロナで在宅の時間が増え、リモートワークなどが浸透してきたことをきっかけに対面でのコミュニケーションからオンラインでのコミュニケーションに切り替わると同時に、今まで普通にあった雑談が減る一方で、ちょっと話をしたいだけという単純な動機が増加し、その中の選択肢の1つにオンライン英会話が入っています。
必ずしもガチガチのスキルアップを目的としてはおらず、カジュアルなコミュニケーションを普段の雑談のようなイメージで楽しみたいという動機です。
特にコロナ以前にあった支出の交通費が削減され、在宅での雑談の選択肢としてオンライン英会話が注目され、本気のスキルアップでなくても、教養として、あるいはちょっとした会話を楽しむために、オンライン英会話を始めるケースが少なからずあります。
日本人同士で雑談しようとしてZoomで会話をするのは、時間を合わせたりするのが難しい一方で、オンライン英会話であれば気軽に始められ、何気ない雑談ができ、しかもそれが多少なりとも教養としての英語学習になっていくというスタイルです。
英語学習は文字で学習してテストで点数を取るという時代から、手軽にオンラインで外国人と自宅でコミュニケーションを取る体験をするという変化がある、と筆者は考えています。
英語学習の体験ということについて、詳しく解説します。
従来の学校教育を補う体験の動機
小中学生がオンライン英会話を通じて英語学習をするケースが増えています。また受験対策や英検対策などのオンライン英会話も増えています。
現状の日本の学校教育では、日本人の講師が会話の指導をするというのは難しい状況です。日本では日常的に英会話をする環境がないため、いくら学校の授業を会話よりにシフトしても、結局使わなければ忘れてしまいますし上達の見込みも薄くなります。
日本人の優れた講師の方々の中には、十分な英会話指導が可能な先生方もいらっしゃることでしょう。ですが、英会話をグループレッスンで指導するだけでは、生徒側のアウトプットの量が確保できません。
もし優れた英会話の指導ができる優れた日本人の先生やネイティブの先生にマンツーマンで英会話レッスンをお願いすれば、必然的にコストが高くなります。
コロナを境目に注目度が上がっている教育格差の問題もあり、より低価格で誰もが利用できるような、アウトプット練習の場としての英会話レッスンが求められます。
結果的に、フィリピン人講師をメインとしたオンライン英会話サービスが、最も格差のない、負担も少なく続けやすい英語学習の選択肢となります。
英語学習の動機という観点から言えば、会話中心で生徒のアウトプットの確実性がマンツーマン形式で担保され、かつ低価格で教育格差が生まれにくい選択肢を探すと、必然的にフィリピン人講師のオンライン英会話を始めてみようという動機になっていきます。
資格だけで終わらせない、実用的な体験の動機
TOEICや海外就職などを目指すような英語を実際に使う必要性のある人たちにとっては、会話のための英語学習にオンライン英会話での体験が重要になります。
よく言われることですが、TOEICで高得点が取れても話せないという人もいます。筆者もフィリピンでたくさんの留学生を見てきましたが、いわゆる難関大学の受験を突破してTOEICでもかなりの高得点を取っているのに、全然話せない日本人の若者をたくさん見てきました。
これは非常にもったいないことです。日本では明らかに会話の練習が不足しているので、ここまで十分な基礎のインプットをしている人たちであれば、一定期間の会話練習で一気に話せるようになることが多いです。
その手段としてオンライン英会話や留学を選ぶ人がたくさんいます。留学は、基礎ができている状態であればかなり効果が高いですが、帰国後に一気に忘れるという問題もあります。一方のオンライン英会話は即効性という意味では留学に劣るものの、日本にいながらにして定期的に英語を話す環境を作り出すことができるので、持続的な英語学習の効果は高いです。
もちろん留学で学べることは1つだけではないですし、得られるものもたくさんあるので一概に比べることはできません。
留学後に帰国してからオンライン英会話をする人もたくさんいますし、ずっと以前に留学していて、必ずしも今の英語力をアップさせる目的ではなく、今の英語力を維持する目的で楽しく会話する時間を確保したいという人もいます。
いずれにしても、TOEICや受験、また海外勤務など実用的な英語が必要な場合のために英語学習を行う上でもアウトプットとしての会話が求められ、そして日本に戻っても忘れないために英語力のメンテナンス目的という動機で英語学習をする時、会話の体験が大事ですのでオンライン英会話が使われています。
コロナで変化したコミュニケーションで求められる体験の動機
これはおそらく新しい需要ですが、これからの時代においてはオンラインでのコミュニケーションが増えていくでしょう。そうなると、必ずしも話し相手は日本人だけである必要はなく、世界中の様々な人と自宅で会話するということが、より一層一般化すると考えられます。
コロナでリモートワークに移行する企業が増えた結果、雑談が極端に減ったことが1つの問題として注目されいます。雑談は実は全く無駄ではなく、むしろアイデアを閃いたり、チームとしての連帯感を強めたり、ストレス解消に役立っていたりというように、その重要性が再認識されています。
リモートワーク自体は、会社に通勤するよりも明らかに生産性が高く、通勤のストレスもなくなるなどプラスの面も大きいので、雑談の現象による弊害を回避するシステムが求められているのが実情です。
オンライン英会話は企業における雑談の代用になるとは言い切れませんが、無理に英語学習という枠に当てはめないのであれば、ストレス解消や孤独感を埋めるような働きは大きいと考えられます。
日本は核家族化し、独身の人も増えている環境であり、さらに仕事がリモート化するとさらにコミュニケーションが減っていきます。その一方でオンライン上で人とつながる機会が増加しています。オンラインでつながるにしても、日本人同士のコミュニケーションで良いのでは?と考えることもできます。これはもちろんダメではないでしょう。ただ、日本社会の独特のコミュニケーションに馴染めない人という方が実は意外と多く、これを書いている2020年では特に、ネット上でのコミュニケーションの問題から悲しい結末となった人が報道されていることも多いです。
筆者の体験談として、フィリピン留学を機に、フィリピンに移住したりフィリピンで就職したりする人の1つの傾向として、日本社会での人付き合いが大変すぎるから、という理由を耳にすることが意外と多いです。
ある人の話では、フィリピンでは他人の目線を気にせず生きていける、ということを聞きました。日本にいたらある程度決まった時間に起きたり、やるべきことをやったり働いたり、着るべき服を着たり、などなどとにかく制約が多いのだと語っていました。そうしないと、ご近所様の目もあるし、恥ずかしい、ダメに決まっているということです。
その方は女性でしたが、その時着ていた服を指して、これは絶対に日本では着られない。もしこんな格好をしていたら、方々からいろんなことを言われるので気にしてできない、と言っていました。どうやら日本では、色々なことを我慢して生きている状況にある方がいるのでしょう。
英語で外国人と、しかもオンラインでコミュニケーションを取るというのは、実はこれらの問題を解決とまではいかないかもしれないですが、ある程度解消する可能性があることだと、筆者は考えています。
自分の生活圏とは切り離された遠くの人と、ゆるい繋がりで友達のようになり、かえって気兼ねなくいろんなことを共有して話せるようになるということが十分考えられます。
つまり、ことここに至ってコロナを境目に、まさに今コミュニケーションとしての英会話が実は重要性を増してきて、最低限の英会話をオンラインで行うことが、色々な人にとって重要な生活の一部になるのではないかと思います。
映画やYoutube、Netflixなどで楽しむこと、暇つぶしなどはできると思いますが、コミュニケーションができません。友達といっても、必ずしも毎回毎回同じ時間に、しかも一方的に自分の話を聞いてくれるというわけでもありません。
オンライン英会話を始める動機が、ちょっと話をしてみたいだけ、ということが今後は増えていく可能性があります。目的は英語のスキルアップではなく、このちょっとした会話の体験ということになりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
変化の早い時代に、英語学習の動機というのもまたアップデートされていくと思いますので、今回は従来の動機に加えてコロナを機に変化の可能性がある筆者の仮説についてご紹介しました。
フィリピン留学に携わっている中で、日本の不登校の学生や引きこもりの子供について、フィリピンの学校の相談などもけっこう多く受けていました。こうした日本社会の問題解決という意味で、今後は単に話がしたいだけというオンライン英会話の動機は十分あると思いますし、特にダメなことでもないと思います。むしろ、ぜひそのような新しい活用方法で、新しい何かに貢献できたら素晴らしいことだと思います。
それではまとめます。
英語学習を始める動機は何ですか?
・これからの時代は、会話の体験のため、実用的な使える英語を身につけるため、そしてスキルアップしなくても単純に会話がしたいから。
新しい会話体験のための英語学習の動機
・TOEICなどの資格や海外就職などの目的をにおいても、会話で使える実践的な英語学習を重視。さらに帰国したあとの英語力維持という動機もある。
・コロナで変化した社会の中で、単純にコミュニケーションがしたい、それもインターネット上でのゆるいつながりの中で気兼ねしないコミュニケーションをしたいという動機が増えてきている。
今の時代、どうすれば英語力が伸びるかという知識については、調べれば無料でいくらでも答えは手に入るといっても過言ではありません。その意味では、もはや正解を教える先生は時代遅れと言えます。生徒視点での英語学習の動機としては、好きな先生との楽しい英会話という会話体験が最も価値が高いと思います。
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