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あなたの周りに、遊んでいるように見えてなぜか成績の良い人はいませんか?勉強でも仕事でもそうですが、これは思い当たるという人も多いのではないでしょうか?彼らは、学生であれば部活だったり、社会人でも趣味や家族との時間などが多く、勉強に割いている時間は少なそうに見えるのに何でもよくできる人というのがいるものです。彼らは特別な才能の持ち主なのでしょうか?必ずしもそうとは限りません。要領が良い、メリハリをつける、といった先人の知恵が教えてくれる物事の進め方ですが、現代では科学で説明できることも増えてきています。日本社会では勉強して頑張るのが1つの美徳とされますが、学習と休憩はセットで行っていかないと効率が落ちてしまいます。この記事では、学習における休憩の効果とその活用方法について解説します。
英語学習と休憩の関係
学習全般に言えることですが、英語学習においても休憩は必須です。日本という国は効率化された社会になっていて、生活の随所において生産性を追い求める傾向があります。そんな社会の中では、例えばボーッとしてしまうといったことはまるで悪であるかのような扱いを受けるかもしれません。子供のいるご家庭でも、自分の子供が何もせずにボーッとしていたら、ついつい「勉強しなさい!」と言わないほうが良い一言を言ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか?ところが、むしろ、勉強の効率を上げるために時にはボーッとしたり、また上手く休憩を挟んだりしていかないと学習効率はむしろ下がってしまいます。まずはこのことについて、要領よくとかメリハリをつけて、といった抽象的な言葉だけではなく、具体的にどう大事で、どうすれば学習の効率を上げることができるのかについてみていきます。
勉強し続けて休憩しないと頭でっかちになる理由
あなたは英語の知識をため込んで英語博士になりたいですか?それとも必要な知識を身につけて実践的に英語を使っていきたいでしょうか?前者の方もいるとは思いますが、ほとんどの英語学習者は後者のほうになるはずです。なりたいのは英語博士でもなければ文法博士でもなく、コミュニケーションとしての英会話ができるようになりたいはずです。だとすれば、休憩を上手く使っていったほうが学習効率はよくなります。
人間の脳は、集中モードと緩和モードという2つのモードが切り替わりながら活動していることが分かっています。この緩和モードというのが学習効率を上げる上で非常に重要な役割を果たしていることをご存知でしょうか?脳を緩和モードにするには休憩して休ませる必要があります。そうすることで、学習した知識は整理され、アウトプットする準備が整うようになるのです。英語の例をみながら具体的に説明していきます。例えば過去形というものを勉強したとします。
過去形:I went to the park. 私は公園に行きました。
なるほどなるほど、過去形だと動詞のgoがwentに変形するのか。とインプットしたとします。ここで自分では分かった、と思ってもそれだけでは単なる文法知識の1つでしかなく、ここが文法博士の入り口になってしまいます。実践的な英会話につなげていくには、次に例えばレストランに行った日があったとして、後日英会話レッスンを受講する時に、レストランに行ったという過去と、レッスンというアウトプットの機会、そして過去形の知識がリンクして始めて
というアウトプットができるようになります。これは本当に起こり得ることで、過去形については復習しましたか?何か最近の出来事を過去形で言ってみてください。と言われても、何も出てこない人がいます。その人に「私はレストランに行きました」と過去形で言ってみてくださいというと、それは言えたりします。その人は実際にレストランに行っていて、過去形も知っていて、例文としては言えるのにも関わらず、会話の中で最近どこか行きましたか?と言われても答えられなかったりすることがありえるのです。
身の回りの様々な出来事と、今学習している目の前の内容と、会話の中でのアウトプットが結びつかず、どんなに勉強してもなかなか上手くいかないと悩んでいる方がいますが、そういう方は知識を整理して点と点をつなげて線にするための休憩時間が少ない場合があります。
このようなサイクルで学習を進めていくことが望ましく、休憩時間にどのような行動をしているか、そもそも休憩をとっているかどうかは、この整理の部分に大きく関わっています。物知りなのに応用がきかなかったりマニュアル的な作業しかできず仕事でもなかなか成果が上がらない人で、それでも人一倍努力して勉強している人がいるのは事実です。そういう方はいったん脳を緩和モードに切り替えてしっかり休憩を取る必要があります。
休憩していても脳は休んでいない
ボーッとしている人はなにもしていないのかというそうではなく、むしろ緩和モードの時のほうが脳は忙しく働いています。人の脳は集中しているときは知識のインプットをしたり目の前の作業に意識を向かわせたりして活動していますが、集中をやめて緩和モードになった時には全力で情報を整理し始めるのです。この時に様々な情報が関連づけられたり重要度を判断したりして、いらない情報は忘れたりといった活動を行います。この緩和の隙間がなく、はたから見ればずっと一生懸命勉強していて、世間的にはいわゆる頑張り屋さんのように思えるような行動は、実は脳が情報を整理する時間をとることができず情報過多に陥り、新しい内容を入れることができなくなったり、入れたとしてもその前にインプットした情報が整理されないまま消えていってしまったりします。このような事実から、休憩は学習のためには必須であると言えるのです。
スマホやゲームでは休憩できない
休憩する上で注意したいポイントとして、勉強をやめてすぐにスマホをいじっていたりゲームをしたりするのは休憩になりません。脳を緩和モードにもっていかなければ休憩にはならないので、基本的にはリラックスできる状態にする必要があります。スマホでSNSをみたりLINEをしたりゲームをしたりすると脳はむしろ興奮状態で、集中モードになってしまうのです。そうするとLINEの友達のメッセージやゲームのキャラクターなどが次々と最新情報としてインプットされていき、せっかく勉強した内容は緩和モードで整理する間もなく消えていってしまいます。
これらの行動は心当たりがある方も多いかもしれません。子供がスマホをいじり出したら要注意、と思った親御さんもいるでしょうが、大人の方でも休憩時間にスマホを使い続けて休む暇がない人はかなり多いです。これではせっかくの情報が頭に整理されて定着する前に消えてしまうのは当然のことです。学習した後に脳を緩和モードにする休憩時間をとれていない可能性がある方は十分に注意して下さい。しっかり休憩をとるようにしましょう。
学習後の過ごし方、休憩の仕方
ここまでみてきたように、学習にとって休憩は必須であり、脳を緩和モードに切り替えて情報を整理する必要があることが分かりました。では、実際に脳を緩和モードにするにはどのようにすれば良いでしょうか?前述のように興奮するような遊びやゲーム、スマホやSNSなどは基本的に休憩には該当せず、脳を緩和モードにすることはできません。子供がやりがちなように思われますが、大人のかたのほうがLINEにSNSにと忙しくスマホを触り続け、休憩できていないことも多いので注意してください。
それでは具体的な休憩の仕方、学習後の過ごし方をみていきます。基本的に成績がよく学習効率の良い人は、最初から学習計画の中に休憩時間が織り込み済みで、その時間は何もせずボーッとしたりと、運動したりといった具合に、上手く脳を緩和モードに切り替えています。そのような上手い休憩について理解し、取り入れていきましょう。
休憩の定番、昼寝
休憩の代表例といえば昼寝になります。近年、昼寝の効果は非常に注目されており、ビジネスにおいても学校においても、積極的に昼寝を取り入れる人が増えています。勉強の合間、仕事の合間に昼寝をするというと、サボるなとかダラダラするな、といった声も聞こえてきそうですが、圧倒的に高い生産性を上げている人ほど昼寝をしているという事実があります。一流の人ほど睡眠時間をたっぷりと確保していますし昼寝もします。一例ですが、世界的に有名な企業であるグーグルの本社には昼寝ポッドが設置されており、積極的に社員に昼寝を勧めていたりするほどです。昼寝をしたほうが会社の業績が上がると確信しているからこそできることです。科学的な根拠のある方針であり、単にのんびり自由にしているのとは訳が違います。
さて、英語圏のビジネスシーンではpower nap(パワーナップ)と呼ばれるこの昼寝ですが、具体的に何時間寝れば良いのでしょうか?今の所昼寝の目安は20分程度とされています。日本でも厚生労働省の指針の中で、30分以内の昼寝をすることが効率を高めるのに効果的と指摘されており、世界的に20〜30分程度がベストという答えになっています。思ったよりは短い時間なのではないでしょうか?これならできそうだという人も多いはずです。まず1日の中で昼寝という休憩時間を作り出し、しっかりと脳を緩和モードにするタイミングを予め計画しておくことで、忙しい日々の生活の中で情報を整理しておければ、英会話のレッスンや自習においてもスムーズに情報の出し入れができるようになっていきますので、少しづつ改善していきましょう。
どうしても時間がないという方や、そもそも寝るのは無理という方もいるかもしれません。ですが、実は昼寝は例え5分でも効果がありますし、実際には寝ていなくても、目を閉じるだけでも効果があります。目を閉じて静かにリラックスしている時、外界からの情報が遮断された脳は情報の整理を開始します。わずかな時間でもしっかりと働いてくれますので、時間がない方は5分だけ目を閉じるところから始めましょう。5分すら無理という人でも、さらに短いナノナップと呼ばれる方法もあります。1分未満の短い時間であっても目を閉じていれば、脳は情報を整理してくれます。必ずできる瞬間があるはずですので、一瞬でも取り入れるようにしましょう。1日の中での昼寝はもちろん、特に勉強後の過ごし方として、5分でも1分でもいいのでいったん脳を緩和モードにするように心がけて下さい。これだけでも学習の成果は変わります。
自然と取り入れやすい休憩方法、運動
運動が学習のパフォーマンスを向上させることははっきりと分かっています。このサイトでも記憶力を高める3つの方法でご紹介しました。英語ができるようになるだけではありません。仕事でも学校の成績でも、運動を上手く取り入れることで集中力や記憶力、脳のワーキングメモリーなどあらゆる面で大きなプラスの効果が見込めます。ちょっと軽く運動しようか、というのは休憩として受け入れやすく、実践しやすいと思う方も多いと思います。ただ一方で、いったい何分運動すればいいのか?どれくらい激しい運動をするのか?といった心配があるかもしれません。
実は、学習効率を高めるだけならそんなに長時間の運動や激しい運動は必要ありません。結論から言いますと、5分歩くだけで十分です。2017年のニュー・サウス・ウェールズ大学の実験結果によると、学習後のわずか5分の歩行運動で記憶力が10%以上向上したとのこと。このことから、学習後の過ごし方の1つとして5分のウォーキングというのは非常に効果が高く、取り入れやすい方法になります。運動は実に様々な効果があり、間接的な方法ではありますが英語を話すためにやるべきことの1つといっても過言ではないかもしれません。ぜひ活用してください。
意外な休憩方法、ボーッとする
まさか!と思う方もいるかもしれませんが、意外にもボーッとすることで学習効果を高めることもできます。ウェイクフルレストと呼ばれるもので、昼寝でも説明しましたが必ずしも寝る必要はなく、目を閉じるだけでも休憩の効果があります。特に目を閉じることで、とにかく一時的にインプットされる情報を遮断することができ、脳は緩和モードに移行し情報の整理を始めます。しっかりした昼寝や運動は効果的な休憩ですが、物理的な状況や家の中の状態、家族との生活上のかねあい、近所の問題、色々なことで休憩が上手くとれない可能性はあります。ですが、そんな時の手段の1つとして、ボーッとする時間を取りましょう。この時間は現代社会の日本人にとっては無駄にしか思えないかもしれません。ですが、その5分、あるいはその1分が学習の効率を変えます。オンラインでの英語学習のように、隙間時間などを活用して学習している人であればなおのこと、同時にその後の情報を整理する休憩というのは最初から計画しておくべきです。少しボーッとする時間を取ることで成果が変わると分かっていますので、ぜひ活用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?英語学習をする上で、特に隙間時間で行う英語のオンラインレッスンのような場合にははじめから休憩方法まで込みで、情報を整理できるようにしっかり学習計画を立てることが非常に重要です。わずか5分の休憩時間が成果を左右することをしっかり理解しておきましょう。少なくともスマホを取り出してゲーム、なんていう休憩や学習後の過ごし方は厳禁です。では休憩の重要性と具体的な方法をまとめます。
・知識は点であり、休憩によって整理しないとアウトプットできる線にはならない。
・スマホやゲーム、その他興奮するうようなことでは休憩できない。
・勉強後の過ごし方として5分の軽い運動でも十分脳に好影響がある。
・ただボーッとするだけでも良い、何もしない時間も無駄ではなく休憩できる。
とにかく、起きているだけで次々と情報が頭の中に流れ込んできて、テレビでもスマホでもパソコンでも情報が流れ続けるのが今の社会です。LINEやSNSの通知が鳴り、Youtubeのオススメが表示され、脳は意図的に休ませない限りなかなか簡単には休めないと言えます。しかしながら、情報を整理しなければなかなか定着せず、知識も関連づけできず、アウトプットもできないのが現実です。英語学習の効率を最大限に高めるためにも、せっかく勉強するなら情報整理のための休憩も含めてしっかりと自分の全体的な計画をコントロールしていきましょう!
コメント
[…] まずコーヒーにはカフェインが含まれており、このカフェインは飲んでから20〜30分後に効果が表れます。そしてカフェインの1日の摂取量の目安は400ミリグラムと言われています。この基本知識から、コーヒーは学習開始の20分程度前に飲んでおくことで、学習時間に集中力を高めるようにもっていくことが可能です。また特に学習時間を意識した場合でなければ、朝起きてから90分後以降か、昼寝の前に飲んで午後の眠気覚ましに使う、という方法が効果的です。なぜ朝の90分後かというと、朝は人間の体内ではコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、これによって自然と脳を覚醒状態にもっていく働きがありますので、無理にカフェインを摂取したりせず、軽く体を動かすなどして目を覚ましたほうが良いからです。それ以降の午前中に集中状態を強化する意味で、朝1杯目のコーヒーを飲むなら90分後以降ということですね。午後は眠くなってしまう人が多いですが、午後の眠気覚ましに20分程度の昼寝を挟み、起きたらカフェインが効いて脳が覚醒するという使い方も理に適っています、昼寝についてはこちらの記事、英語ができる人ほど上手い休憩の仕方でご紹介しましたが、20分程度の昼寝はパワーナップと呼ばれ、その後の活動における集中力を劇的に改善してくれることはご紹介済みですが、さらにカフェインの覚醒効果を合わせることで効果が高まります。 […]
[…] また、モチベーションの持続には休憩も大事になってきます。コントロールの上手さに続いて持続の上手さということになりますが、この点は息抜きの上手さです。これについてはこちらの記事、英語ができる人ほど上手い休憩の仕方の中でご紹介したフリデイリフトなどのテクニックを参考にしてください。 […]