自己効力感と英語の挑戦4パターン【行動と成長のポイント解説】

こんにちは!English24(イングリッシュ24)です。

自己効力感は英語で言うとセルフ・エフィカシー(self-efficacy)と呼ばれ、自己肯定感と並んで注目されています。英語を学習する上で、この2つの組み合わせによる4パターンの状態がどういう挑戦の結果になるかを見ながら、行動や成長につなげていくためのポイントについて解説します。

ぜひこの2つの概念を理解して、どちらも上手く活用できるようにポイントを確認していきましょう。

💡この記事で分かること

・英語における自己効力感と自己肯定感の組み合わせ4パターンの挑戦
・自己効力感が英語の挑戦で重要になってくるポイント

この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。

 

自己効力感と英語の挑戦4パターン

自己効力感は英語ではセルフ・エフィカシー(self-efficacy)と呼ばれ、長くスタンフォード大学の心理学教授を努めたアルバート・バンデューラが提唱した概念です。自己肯定感と似ていますが、こちらは英語でセルフ・エスティーム(self-esteem)と呼ばれており別物です。

自己肯定感の場合は、物事が失敗してしまったとしても自分を責めすぎず、自分は自分のままで大丈夫という概念ですので、成功するための行動やチャレンジに対する意欲が強いとは限りません。自己肯定感があれば、最終的に目標達成ができなくても、それがイコール自分はダメだという考えにはなりません。

一方で自己効力感があると、今からやる物事が自分ならできると考えて挑戦し行動していくことができます。自分ならできるという確信であり、自分には無理だ、自分にはできない、という諦め方をせず、自分にはできると思う概念です。だからといって事故肯定感が高いわけではないので、失敗を恐れることはあります。

 

自己肯定感:セルフ・エスティーム(self-esteem)
物事ができるかどうかに関わらず自分は自分として価値がある
自己効力感:セルフ・エフィカシー(self-efficacy)
ある物事が自分にはできるという確信と行動

 

それぞれが高い場合と低い場合で4つのパターンがあり、それが英語を学習するという挑戦をしていく上でどのような影響を及ぼすのかについて、詳しく解説していきます。

 

パターン①自己肯定感も自己効力感も低い

自己肯定感も自己効力感も両方が低い場合、基本的に英語の習得に向けたチャレンジを含め、様々な行動をしなくなってしまいます

 

・自分には「どうせできない」「どうせ無理」といった発言。
・失敗したときは「ほらやっぱり」「最初から無理って言ったじゃん」という反応。

 

自分が英語ができるようになるとは自分では思えず、やる前から無理だと決めつけてしまいますし、失敗を常に恐れていて、実際に失敗すると自分はダメだと思い込んでしまいます。

この状態では、自分から進んでチャレンジするということはほぼなくなり、義務として無理やり教育を受けざるをえない状況でなければ、行動しようとはしません。心の中では英語が面白そうに見えたとしても、外から眺めているだけで自分にできないと思ってしまっている状態です。

 

パターン②自己肯定感は高いが自己効力感は低い

自己肯定感は高いが自己効力感は低いという場合、英語の習得などのチャレンジにおいては、基本的には自信はありません。そして失敗してしまったときは、まあいいか、と考えて、それでめげることはありません。

 

・できるかどうかは分からないけど、とりあえずやってみる。
・失敗したときは「まあいいか」という反応で執着したり自分を責めたりはしない。

 

自己肯定感があると、英語の勉強でもとりあえずやってみるという行動ができるようになります。仮に周りから評価されなかった場合でも、だからといって自分がダメとは考えません。

しかし自己肯定感に対する指摘の1つで、今の自分が自分のままで大丈夫という考え方なので、英語を学んで自分を変えていこう、次はもっと英語ができるように失敗から学んでいこう、という考えにはなりにくいと言われています。

 

パターン③自己肯定感は低いが自己効力感は高い

自己肯定感は低いが自己効力感は高いという場合は、俺はやればできる、と考えてはいるものの、失敗に対しては恐怖があります。英語の習得などのチャレンジにおいては、できなかったら落ち込んでしまうので、やればできると思っていてもなかなか行動に至りません。

 

・自分はやればできる、本気を出してないだけ。
・失敗したときは先生が悪いとかテキストが悪いなど、外部要因のせいにする。

 

英語を勉強する場合も、自分はやればできると思いつつも、失敗を恐れてなかなか行動ができません。面倒臭い、ダルい、などなど色々言いつつ、口ではできるといいながら行動しない状態です。

一見すると何でもできるとは思っていてとても自信があるように見えますが、やや完璧主義的な傾向もあり、失敗の可能性があるうちは怖いので行動ができません。このため、完全に未知のものに対してはほとんど行動できなくなります。

 

パターン④自己肯定感も自己効力感も高い

自己肯定感も自己効力感も高い場合は、失敗への恐れもなく、いまからやる挑戦に対しても自分ならできると考えて行動します。英語のの習得などにおいては、思い切って行動していきますし、失敗した場合には原因を分析して、次の行動へとつなげていけるようになります。

 

・自分はやればできる、失敗は成功の過程と考える。
・失敗したときは内部要因も外部要因も分析して次のチャレンジへ向かう。

 

この状態であれば、英語の勉強も間違いを恐れず、そして自分にはできるという前提で行動しますので、目標達成ができず失敗した時も、粘り強く改善し次の行動を取ることができます。

英語の勉強のように長期的なチャレンジになってくると、失敗から学び前進していくことがとても重要です。そのためには失敗しても折れない自己肯定感と、自分にはできるはずだと信じて再び行動する自己効力感の両方が大事になってきます。

 

自己効力感が大事な3つのポイント

自己効力感の重要性は、自己肯定感と比べて異なる特徴があります。以下の3つがポイントになります。

 

・行動と成長
・年齢
・必要な状況

 

自己効力感と自己肯定感の組み合わせ4パターンから分かる成長と行動のポイント、一般的な概念としての年齢との関係、それぞれが求められるシチュエーションについて、それぞれ解説していきます。

 

自己効力感による行動と成長

まず前項の分析ですが、自己肯定感がないことには行動は始まりません。自己効力感はあってもなくても、自己肯定感があればとりあえずやってみることはできます。しかし自己肯定感がないと、自己効力感が高くてもやらない言い訳がたくさん出てきてしまいます。

自己肯定感がとりあえずやってみる最初の行動にはとても重要になります。より詳しい自己肯定感と英語の関係については、こちらのオンライン英会話の超初心者向けの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

自己効力感はどちらかというと、英語で成長し学んでいくために重要なものです。自己肯定感だけが高いと、とりあえずやってみる行動はできますが、その後の改善や再チャレンジはなかなか難しくなってしまいます。自己肯定感は土台のようなイメージで、自己効力感はその上に積み上げていく成長のイメージになるでしょう。

自己効力感は自分がある物事ができるという確信なので、ちょっと失敗しても改善してできるように再チャレンジする大事な力です。結果として成長に影響する大事な要素になりますので、英語を学ぶ全ての人が、まずはやる前の時点から自分にもできる、と強く思うことが重要になってきます。

行動という意味で成長につながっていく自己効力感ですが、自分が変われる、自分は成長できる、と自分について考えるのは成長マインドセットというものになります。成長マインドセットについては、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

 

 

自己効力感と年齢の関係

自己効力感と自己肯定感については、一般的にどういう変化をするかという基本があります。

まず自己効力感は年齢を重ねていくと低下していきます。体が衰えていくにつれて自分にはできると思うことは減っていき、自分には無理だと諦めてしまうことが増えていきます。英語を習得するチャレンジでみても、若い人ほど学習意欲が高く、年と共に英語に対する諦めが強くなっていきます。

一方で、自己肯定感と年齢の関係はU字型になると言われており、生まれた時は自己肯定感が高く、10代の思春期の頃までに自己肯定感は下がり、そこから年と共に自分を受け入れて自己肯定感がまた高くなっていきます。

この2つを組み合わせてみると、生まれた時点では自己効力感も自己肯定感も両方高い状態です。子どものメンタルが怖いもの無しの最強状態であるということを意味します。そこから学生時代の頃までに自己肯定感が下がっていくので、学生向けに必要なケアは自己肯定感のほうです。その後、大人になって年を重ねるごとに、自己肯定感は自然と上がって自分を受け入れることができるようになりますが、自己効力感は下がっていくので、大人向けにはやればできるという自己効力感のケアが必要になります。

若い人が英語を勉強するようなチャレンジの時に起こる傾向で、口ではやればできると言いながらも、実際は行動せずにダラダラしている状態があります。これに対してプライドを捨てろとか、いいからとりあえずやってみろ、と大人がよく言うセリフが出てきます。これが一般的に、失敗を恐れて若い人が自己肯定感が低くなっている状態です。

一方で大人が英語を勉強する時には、とりあえずやってみるという行動は比較的楽にできるのですが、心の中では最初から自分にはできないと諦めてしまう可能性が高いです。大人が英語にチャレンジする時こそ、自分にはできるという自己効力感が大事になってきます

 

自己効力感が必要な状況

自己効力感は主に、ビジネスや看護の現場において重要と言われています。ビジネスにおいて最初からできないと思って行動する社員では困りますし、看護の現場では患者さんにも看護師さんにも、絶対治ると思っている前提で行動しないと困るということです。

自分にはできるという思いは、仕事や看護の現場のように結果が重視されやすい場面では特に大事になると言えます。この意味では、英語の勉強についても結果を求めるのであれば自己効力感は非常に大事で、自分は英語が絶対にできるようになる、と思ってやったほうが結果は出やすいです。

ただもちろん全てが簡単ではないので、特に英語においては無数の失敗を繰り返すことになるでしょう。この時はまず自己肯定感のほうが大事です。自己肯定感は最初のチャレンジからその後に失敗した場合に試されることになり、自己効力感は続く改善と行動で成功までたどり着くための力と言えます。

英語においては目的や目標の設定、計画などと合わせて、自己肯定感と自己効力感を上手く育てていくことで良い結果につながりますので、ぜひ概念と上下変動のパターンを知って活用してみてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自己効力感や自己肯定感は、その違いや概念が分からないという方もいますが、4つの具体的なパターンや一般的な年齢傾向などを知って、分析しながら活用していってください。

それではまとめます。

 

自己効力感と英語の挑戦4パターン

・自己肯定感も自己効力感も低い。間違いが怖いので基本的に行動しないし、やらざるをえない時も最初から諦めている。
・自己肯定感は高いが自己効力感は低い。とりあえずやってみるが、失敗した時もそれを受け入れるだけで、それ以上の改善や再チャレンジの行動が難しい。
・自己肯定感は低いが自己効力感は高い。やればできると思っているがチャレンジはできない。行動が失敗すると外部要因のせいにする。
・自己肯定感も自己効力感も高い。やればできると思ってチャレンジし、失敗も受け入れて改善し、できると信じて再チャレンジする。

 

自己効力感が大事なポイント3つのポイント

・とりあえずやる行動には自己肯定感、できると信じて改善と再チャレンジには自己効力感が大事。
・自己肯定感は子どもの頃は高く、10代の学生時代に低下し、その後年齢と共に上がっていくU字型。自己効力感は生まれた時が高く、年齢と共に低下していく右肩下がり。
・自己効力感はビジネスや看護などの現場で重要と言われており、結果を求める時には大事になる。英語でも結果を出していくには大事。自己肯定感はそもそものとりあえずやってみる最初の行動で重要になる。

 

自己効力感は自己肯定感と共に注目されている概念で、上手く使えば英語だけでなく、ビジネスや医療の現場でもとても役に立ちます。ぜひ理解して活用していきましょう。

コメント

  1. […] 英語と自己効力感の重要性については、こちらにパターン別で詳しく解説していますのでぜひ見てみてください。 […]

  2. […] 英語で自己効力感なポイントについては、こちらの記事で分析していますのでぜひご覧ください。 […]

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