こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
しっかりとした基礎に基づいた英語力が身に付くまでには一定の時間がかかりますが、学習者の肌感覚としては、ほとんど変化を感じない時期と急激に英語力が伸びたように感じる瞬間があります。これは多くの英語学習者が体験していることで、ブレイクスルーと呼ばれる時期が訪れると言われています。
ブレイクスルーは確かな基礎力が開花する状態ですが、そこに至る前の初心者の方は、伸び悩み、なかなか成長を実感できず、挫折したりしてしまうこともあります。基礎力は一朝一夕で手に入るものではありませんのでどうしても時間がかかりますが、初心者の方が短期的に英語のスピーキング力をアップさせるコツはいくつかあり、その中でも時間がかかる暗記に頼らずに今持っている知識で即実践できる方法をご紹介します。
思考法の重要性
学習においてどうしても時間がかかるのは暗記です。これは、一定の時間を開けて復習するなど、情報を長期記憶に定着させるには時間をかける必要があるからです。一方で、理解することや考え方を変えることは、もちろん無意識の習慣ですので修正までにはある程度の時間はかかりますが、たくさんのことを覚えるよりは遥かに短い時間で成果が得られます。
そして仕組みや使い方の理解または考え方の修正と、それを実践するアウトプットをセットで行っていくと成果が出ます。自分がコントロールして英語を話せていることが体感できます。短時間で成長を実感しやすく、自分が前進している感覚が分かるので、初心者の方が学習を進めていく上ではモチベーションにつながりやすいです。
英会話初心者を抜け出す方法、こちらの記事で紹介したスピーキングの方法や、英会話初心者向けインプットの方法、こちらの記事のインプット(考え方)の修正などは、まさに英語学習を進めていく上での理解や考え方の修正です。こういった思考法をうまく活用し、自分が理解できている領域を広げながら、自己コントロールできている感覚の中で英会話を進めていくと学習の継続がしやすく、最終的にブレイクスルーまでたどり着きやすくなりますのでオススメです。
英語力ではなく、日本語力を使うという思考
ここからは、今ある手持ちの知識の中で英語力を高める方法をみていきます。それはズバリ、言い換え力と言われるものです。大人の学習者の方には特に有効な方法となります。具体的な例を交えてみていきましょう。
日本語力で英語を簡単にする方法
例えば下記のような日本語について。
これを瞬時に英語にするのは初心者の方は難しく感じるかもしれません。「とりあえず」って英語でなんて言うんだろう?と考えてもすぐに分からず、何も言えずに止まってしまうということも十分ありえます。
ですが、ここで思考法を活用してみましょう。まずは、英語と日本語の構造の違いを思い出すことで、主語のない日本語に主語を補い、言い換え力を使って、もっと簡単な日本語に変換してみましょう。日本語では1つになっている文章も、言い換え力を使う時は分割して短い文章に変えたりします。「とりあえず」が分からなかったら「とりあえず」は言わないことにしてしまうのも1つの言い換え力です。
これならどうでしょうか?
これくらいの英語であれば初心者の方でも口から出てくる可能性は十分にあります。「少し休憩」の「少し」って言えてないよね?とか、「英会話の練習をします」ではなくて「午後にレッスンがある」っていう意味になってるよ、といったツッコミがありそうですが、そういうことはいったん置いておくのがアウトプットにおける心構えでありスピーキングのコツです。
こんな感じの英語を言う可能性も十分にあります。初心者の場合 a や the が抜けたり間違っていたりすることもたくさんあります。この英語を見た時にどう感じますか?こういう英語になってしまって、間違いもあるし、さらにはこれをもし人前で話せと言われたらもう恥ずかしくなってしまって、話せなくなったりしませんか?
イングリッシュ24の基準では、初心者の方はこれが言えたら拍手です!素晴らしいチャレンジです。「今は休憩する。午後に英会話の練習をする」ということについては伝わります。世界では英語を学習している人がたくさんいますが、それはもちろん日本人だけでなく中国人や韓国人や台湾人などいる中で、彼らは自信をもってこのような英語をガンガン話し、やりながら徐々に間違いを修正していきます。それでいいんだということを理解するのもまた思考法の1つです。ここから始めるのが初心者の英会話なんです。
日本語力こそ初心者の武器
元の日本語に対して、この英語だとニュアンスが違うとか、本当に伝えたい内容とズレている、といった細かいことを気にするのは初心者のスピーキングにおいてはやめましょう。ここで重要なのは、まずいったんできるアウトプットをすることであって、英語の文法的な正確さや表現力の豊かさではありません。まずは正しい英語しか認められないような考え方から脱却して、言いたいことに近いことをアウトプットしましょう。とにかくアウトプット量を増やし、慣れていくにつれて徐々に美しい表現や新しい単語を身につけていくほうがよほど実用的です。
初心者の方は特にこの言い換え力を意識的に使い、自分が言いたいと思った日本語のほうを簡単な日本語に変換してから英語にしてみましょう。そして、言いたいことに最も近い単語や表現で思いついたものをとにかく言ってみることです。完全に、自由自在に自分の言いたいことにピッタリとフィットする英語を話すのは中級者以上になってからで十分です。
言い換え力の使い方まとめ
言い換え力を使うときにはいくつかポイントがありますのでまとめておきます。
2. 受動態は能動態にする
3. 長い文章は短くする
4. 子供に話しかけているつもりで簡単な文章にする
このあたりを意識してみると、言い換え力は初心者のアウトプットを楽にする大きな助けになります。最終的には英語を英語で理解する状況につなげていきますので、日本語力を使うというのは矛盾しているように思えるかもしれませんが、認識を変えてより簡単な言い方をする、より簡単な文章に置き換えるという思考法そのものは、中級者以上のレベルになってきても役に立ちます。逆にこれができなければ、無限に全ての単語や表現を暗記するまでひたすら覚え続けることになってしまいますので、言い換え訓練は初心者のうちは日本語を簡単に、中級者以上になってもより簡単な英語をうまく使うように意識しましょう。初めは落ち着いてゆっくりでも、アウトプット訓練を繰り返しているうちにだんだんと早く話せるようになってきます。練習量に応じて瞬発力は後からついてきます。その先ではきっと、皆さんにブレイクスルーが訪れることになります。
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