こんにちは!English24(イングリッシュ24)です。
オンライン英会話でアウトプットの質を高めるために、最低限のインプットとして基礎の英文法を学習していきましょう。
第3回はWh疑問文について解説します。Wh疑問文は、初心者の英会話においては非常に使用頻度の高いものであり、また中級者以降でも長く使い続けるものなので、一度しっかり理解してしまいましょう。
?この記事で分かること
・Wh疑問文を実際に使うポイント
・初心者がマスターすべきWh疑問文の種類
・Wh疑問文の変形のパターン
この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。
【学習目的】Wh疑問文って何に使うの?
Wh疑問文は、日常英会話において最も使う疑問文といっても過言ではありません。会話の中核と言ってもいいくらいで、人に何かを尋ねる時にいつも使います。例えば
疑問文:Is my hobby playing baseball?
上記の変形は文法的には正しいのですが、このような疑問文は言わないよね?というのが大半の人が感じるであろうことです。これが文法上のルールだからということで変形パターンを学習するのですが、「私の趣味は野球をプレイすることですか?」なんて聞かれても、知らねーよ!お前のことだろう!というのが本音であって、この変形に意味を感じないですし、疑問文を言うなら「あなたの趣味は何ですか?」が普通でしょ、というのは直感的に分かることでしょう。
つまり、始めに学習する平叙文というのは事実を答えている文章がほとんどなので、どちらかといえばWh疑問文から会話が始まります。Wh疑問文は会話の起点になりやすく、それに対して普通の平叙文の文章が答えになるほうが自然なのです。
答え:My hobby is playing baseball.
これなら、会話のキャッチボールとしては自然に思えるでしょう。
一般的な会話ではWh疑問を使うことが多い。普通の文章を疑問文しただけだと会話として違和感を感じることも多いが、Wh疑問文は会話として自然である。
Wh疑問文に使う疑問詞
Wh疑問文に使うWhで始まる言葉のことを疑問詞と言います。以下に疑問詞の種類を挙げておきます。
Which:どれ
Who:だれ
Whose:だれの
Where:どこ
When:いつ
Why:なぜ
How:どのように
7W1Hです。これらの疑問はどんなシチュエーションでも使います。日常でも仕事でも旅行先でも、友達でも家族でも見知らぬ人でも、これらの質問のやり取りは世界共通です。これをマスターすれば、ほとんどの人が知りたいことを知れるし、聞かれたことに答えられるので、用に足る最低限のコミュニケーションの入り口として非常に大事になってきます。
ここに挙げた疑問詞は、初心者の方は全てマスターする必要はないです。特にWhichとWhoseを外して、5W1Hを先にマスターしても問題ありません。1Hも外してしまっても良いです。5Wのやり取りだけをマスターすることでも、かなりの英会話の基本をカバーすることができるようになります。
初心者は5Wだけを先にマスターし、並行してアウトプットしていっても問題ない。慣れてきたらWhich, Whose, How も追加していくようにする。
初心者はWh疑問文を聞くことが多い
Wh疑問文はオンライン英会話の1回目にするであろう自己紹介において、講師から受ける質問の時点でたくさん聞くことになる可能性が高いです。
What is your nickname?
How old are you?
Where do you live?
What is your job?
What is your hobby?
あなたが何者であるかを伝える自己紹介をしっかり言えるのも大事ですが、次のステップでは相手が何者であるかを聞いてみることになります。これらの質問は、文法的な解説がなくても直感的に理解できている人が多いと思われます。その理解でも、初心者の最初の会話では大丈夫です。
最初のうちは講師からされるこれらの質問に答えるのだけでも大変かもしれませんが、慣れてきたら徐々に、自分から質問してみると良いです。オンライン英会話はもちろん練習ですから、意味のない会話でも問題ありません。それを聞いてどうするの?とか、こんな質問して大丈夫だろうか?といった心配は特に必要ありませんので、日本語にしたら不自然だと思うようなことでも、とりあえず質問の練習として、どんどんアウトプットしていきましょう。
何回も質問を聞いて、自分でも何回も質問しているうちに、徐々に語順感覚が身についてきます。Wh疑問文の並び順の感覚が分かるようになると、言える内容が増えて会話が続きやすいので、まずは短い文章を直感的に使っていきましょう。
Wh疑問文はオンライン英会話の1回目の自己紹介からたくさん登場する。最初は答えることに集中し、次のステップでは直感的な理解で自分でも真似して質問してみる。
実際の海外生活では、Wh疑問文を言わない日はない
フィリピンに住んでいる筆者としては、毎日を振り返ってみてWh疑問文を言わない日はありません。毎日相当な数のWh疑問文を口にします。つまり、Wh疑問文は日常英会話の中核なので、マスターすべき必須項目です。言い換えればこれさえマスターすれば相当な会話ができるという、非常にマスターしがいのある項目でもあり、かつそんなに難しいものでもなく、意外と最初から分かっていたりもします。
これが使えるようになると、言いたいことに近いことが言えるようになってくるので、きっと英会話が一気に楽しくなります。ぜひマスターしていきましょう。
Wh疑問文の作り方
それではWh疑問文の作り方について、文法的な解説をしていきます。まずWhから始める疑問詞には3つの種類があります。
・疑問形容詞
・疑問副詞
この3つですが、基本的に覚える必要はありません。第1回からここまで、初心者の方向けに大きくは2つの文型、SVCとSVOの型の文章だけを解説してきています。そして、文型の要素には、言わなければいけない必須のSVOCという要素と、言っても言わなくてもどっちでも良い飾りのMという要素があることを解説してきました。
Wh疑問文もこの理解のポイントをそのまま使っていきます。上記のように3種類の疑問詞があるのはなぜかというと、SVOCのように必要な文の要素の代わりとして使うものと、Mのようにあってもなくてもどっちでも良い飾りの要素に対する質問で、疑問文の形が少し変わってくるからです。初心者向けの解説としてはこの1点だけに絞り、かつWhichとWhoseとHowを除外し、5Wの疑問詞を以下の2種類に大別します。
2. When, Where, Why
1のグループは必要な文の要素の代わりに使うから疑問代名詞と言い、2のほうはなくてもかまわない飾りのグループで疑問副詞となります。疑問形容詞については考える必要はありません。
5Wの疑問詞を、文の必須要素の代わりになるものと、必須ではない飾りの部分のもの、大きくこの2つに分けて理解する。
SVCのC、またはSVOのOを質問する形
SVCのC、またはSVOのOを質問する時には基本的にWhatを使います。Whatを使う疑問文においては文章の形はすでに学習したものと同じく、普通の疑問文の形を使います。
SVCのC(補語)の疑問文
疑問文:Is this a pen?
Wh疑問文:What is this?
これはSVCの形を疑問文に変形させているので、ルール通り、Be動詞の is が前について疑問文を作ります。これがWh疑問文になった場合も同じで、Whで始まる疑問詞は常に文章の先頭にきて、その後ろは普通の疑問文と同じ形になります。最後に質問内容であるCの部分はなくなります。この変形のパターンはSVOでも同じです。
SVOのO(目的語)の疑問文
疑問文:Do you like apples?
Wh疑問文:What do you like?
このようにWhatが先頭で以下の文章は普通の疑問文と同じ形をしています。そして質問内容であるOの部分はWhatに置き換わっているのでなくなります。
必須の文の要素であるCまたはOを尋ねるWh疑問文の場合は、Whatを先頭にして置き換えて、続く文章の形は普通の疑問文と同じである。
S(主語)を質問する場合
S(主語)を質問する場合には、平叙文の元々のS(主語)を消してWhoを入れます。文章の形は平叙文と同じままで、クエスチョンマークをつけるだけでWh疑問文になります。なお、文法講座①の文型で説明しましたが、1人称=私 I 、2人称=あなた You 、これらを除く全てが3人称ですから、Whoは3人称です。そしてWhoは単数として扱われるので、Whoから始めるWh疑問文で現在形の場合には、3単現のSがつきます。
SVCのS(主語)の質問
Wh疑問文:Who is a student?
このようにWhoに対してのBe動詞は is を使います。
SVOのS(主語)の質問
Wh疑問文:Who likes apples?
Whoが主語の時の一般動詞にはこのように3単現のSがつきます。
必須の文の要素であるSを尋ねるWh疑問文の場合は、Whoを先頭にして置き換えて、続く文章の形は平叙文と同じである。
飾りの文の要素M(修飾語)を尋ねる時
前項までのWhatとWhoは、CまたはOか、あるいはSに対する置き換えをしていましたが、必須の文の要素ではないものについては、置き換えは発生しません。どういうことか、以下に例文を挙げます。
Whenを使っていつかを尋ねる疑問文
Do you take shower?
When do you take shower?
Whereを使ってどこかを尋ねる疑問文
Do you get the key?
Where do you get the key?
Whyを使ってなぜかを尋ねる疑問文
Do you like apples?
Why do you like apples?
このように、When、Where、Whyを使って、いつ、どこで、なぜを質問するときは、元々の疑問文の形にそれぞれWhen、Where、Whyをくっつけるだけでオッケーです。一見置き換えが発生しているかのように見える文章もあります。
Do you go to school?
Where do you go?
この例文における to school は副詞句なので、元々あってもなくても良いものです。あくまで補足情報ということです。
Do you go?
Where do you go?
このように、to school はあってもなくても、同じように変形して、同じWh疑問文を作り出すことができます。ということで、初心者の理解においては極めてシンプルに、When、Where、Whyはただ単に疑問文に追加すれば良いだけです。
必須ではない文の要素であるMを尋ねるWh疑問文の場合は、通常の疑問文にWhen、Where、Whyを追加すれば良いだけ。
疑問形容詞の場合はどうなるの?
疑問形容詞というのは、疑問詞が形容詞のように働く文章においてそう呼ばれます。例えば以下のような文章です。
What country do you like?
What sports do you play?
このように、What + 〇〇の形で、「何の〇〇」という質問をする時に使います。この場合のWhatはその後に続く〇〇の部分の名詞に対しての説明なので形容詞ということになりますが、初心者の方がオンライン英会話でこれを使っていく時には、このような理解はなくても大丈夫です。
一番初めに説明した、SVOのO(目的語)を尋ねる場合の質問と同じことで、そのWhatの後ろに自分が聞きたいものを入れれば良いだけのことになります。
Whatを使ってSVOのO(目的語)を質問する場合と同じ方法で、Whatの後ろに聞きたい内容を追加すればより詳しい質問ができる。
この質問のパターンでは特に、Kind(種類)を使った質問をよく使います。
What kinds of movies do you like?
こういった感じで、1つの目の例文のようにSVCのCを尋ねる疑問文の形でも疑問形容詞は使うことができます。また2つ目の例文は頻出フレーズで、どんな種類の〇〇が好きなのか?といったような質問と、それにつづいてWhy〜?となぜそれが好きなのかの理由を話すのは英会話では定番ですので、この使い方はマスターしてしまいましょう。
なお上記のkind of 〜の場合は後ろにくるのが単数形で、相手は1つを答えますが、kinds of 〜となると2つ以上を質問しており、答えるほうも特に1つに絞らずに色々と回答できます。
Kind of ~の形で「どんな種類の〇〇」という質問は英会話での定番。相手の答えに対して、Why~と理由を聞くことも多く、会話が弾むので必ずマスターしよう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?Wh疑問文は、これぞThe日常英会話といっても過言ではない、代表的な質問とその受け答えということができます。ぜひマスターしてください。ではまとめます。
疑問詞一覧
Which:どれ
Who:だれ
Whose:だれの
Where:どこ
When:いつ
Why:なぜ
How:どのように
疑問詞の種類分け
疑問形容詞
疑問副詞:When、Where、Why
初心者向け学習のポイント
①一般的な会話ではWh疑問を使うことが多い。普通の文章を疑問文しただけだと会話として違和感を感じることも多いが、Wh疑問文は会話として自然である。
②初心者は5Wだけを先にマスターし、並行してアウトプットしていっても問題ない。慣れてきたらWhich, Whose, How も追加していくようにする。
③Wh疑問文はオンライン英会話の1回目の自己紹介からたくさん登場する。最初は答えることに集中し、次のステップでは直感的な理解で自分でも真似して質問してみる。
④5Wの疑問詞を、文の必須要素の代わりになるものと、必須ではない飾りの部分のもの、大きくこの2つに分けて理解する。
⑤必須の文の要素であるCまたはOを尋ねるWh疑問文の場合は、Whatを先頭にして置き換えて、続く文章の形は普通の疑問文と同じである。
⑥必須の文の要素であるSを尋ねるWh疑問文の場合は、Whoを先頭にして置き換えて、続く文章の形は平叙文と同じである。
⑦必須ではない文の要素であるMを尋ねるWh疑問文の場合は、通常の疑問文にWhen、Where、Whyを追加すれば良いだけ。
⑧Whatを使ってSVOのO(目的語)を質問する場合と同じ方法で、Whatの後ろに聞きたい内容を追加すればより詳しい質問ができる。
⑨Kind of 〜の形で「どんな種類の〇〇」という質問は英会話での定番。相手の答えに対して、Why〜と理由を聞くことも多く、会話が弾むので必ずマスターしよう。
初心者向けの文法講座については、全8回の記事を以下にまとめておきます。
【初心者向け】オンライン英会話で伸びる文法講座【②疑問と否定】
【初心者向け】オンライン英会話で伸びる文法講座【④現在時制】
【初心者向け】オンライン英会話で伸びる文法講座【⑤過去時制】
【初心者向け】オンライン英会話で伸びる文法講座【⑥現在完了形】
【初心者向け】オンライン英会話で伸びる文法講座【⑦助動詞】
【初心者向け】オンライン英会話で伸びる文法講座【⑧助動詞考察】
短い時間でやり切ってしまえる内容ですので、これから徐々に英会話のレベルを上げていきたい方はぜひご覧ください。
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