こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
オンライン英会話でどうしても話すのが苦手、スピーキングに苦手意識があるという方はこの記事を読んでください。苦手意識がどのようなものかが分かり、苦手意識の原因を突き止めて対策ができるように解説します。基本的に英語は得意という人でも、部分的に苦手に感じると言うことはよくあります。また、苦手だけど好き、といった一見矛盾しているような感覚もありますので、そのあたりも細かく網羅して説明します。
この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。
苦手意識は克服できるのか?苦手意識の意味と問題点
結論から言うと、苦手意識は克服することができます。オンライン英会話をやっていくときに、まったく未知のものである場合は基本的に怖いと感じるはずです。ですが、何回かやっていくと怖さはなくなっていくと同時に、レッスンの結果が出始めるわけですが、ドンドン上達していくと得意だと感じ、なかなか上達していかないと苦手だと感じるようになります。そして、苦手だからといって嫌いだとは限らず、苦手でも興味があるということもあります。このあたりについて、深掘りしながら解説していきます。
苦手意識があっても、好きだったり、興味があったりする
ある物事が苦手だとしても、好きな場合もあれば、興味があることもあります。これは、ある程度複雑な物事についてはごく自然な反応になります。例えば運動が苦手だけど、皆と一緒にサッカーをやるのは楽しいとか、勉強は苦手だけどオンライン英会話で学ぶのは楽しい、といった感じです。
いま挙げた例の言葉に注目してみると、例えば運動全般について話をすると、走ることやサッカーでボールを蹴るのも苦手かもしれないですが、部分的にはチームで試合をしたり、作戦を立てるのが好きだったり、何らかの部分は面白いと感じる要素もあります。つまり、苦手意識というのは、その物事を全否定しているわけではなく、少し抵抗があるということであり、なぜ少しかというと部分的には好きなところもありうるので、苦手意識とはそれだけ複雑であるということです。単に全否定で嫌いだというのと、苦手意識というものの差はこの矛盾するような複雑さにあります。
このことから、苦手意識の問題を変えたい場合は、考え方やメンタル的な部分だけをみて、それ自体の捉え方や、根本的な考え方を変えることも大事ですが、好きな部分に注目して、どちらかといえば苦手だけどやりがいはある、などというように、どこかポジティブに感じるポイントに注目することが大事になってきます。
苦手意識の問題点、放っておくと嫌いになってしまう
苦手意識があるというのは、嫌いということとイコールではありません。むしろ前項で解説したように、苦手だけど好きなこともあります。好きな部分や興味がある部分に注目して、少しずつ変化していければ良いですが、まったく好きな部分に注目せずにいると苦手意識は嫌いという感情に変化してしまう可能性があります。
例えば世の中で、勉強が嫌いという人は山ほどいると思います。ですが、勉強が面白い、楽しいと感じる人もいます。そして勉強が好きな人の中にも、数学は苦手とか、英語は苦手、といったような人も出てきます。さて、この好きや嫌いはどういった点で別れてくるのでしょうか?思い込みと言ってしまえばそれまでですが、ポイントはどの部分を見るかです。個別の具体的なポイントで見ると好きなことや興味があることもあるのに、全体で勉強という見方をすると、全部嫌いになってしまいやすいです。そしてそれがしばらく続くと、本当は好きだったことや得意だった部分もひっくるめて、全部を苦手で嫌いなことと考えるように変化してしまうのです。
苦手意識の問題点は見方を変えて部分に注目するようにしていかないと、その物事のカテゴリー全般に関して、全部を嫌いになってしまいかねないということです。
英会話の何が苦手か?実はほぼ、単語と文法が苦手
英会話で話すのが苦手だと感じている人は多いです。どうしてもスピーキングができないという方はたくさんいますが、スピーキングのやり方が分かれば徐々に成長していき、スピーキング自体は苦手と感じながらも好きだと思えるようになる人がほとんどです。実際のところ英会話のスピーキングは多くの人にとって、最終的には面白く楽しいのです。つまり、前項までに解説したように、部分に注目してみていくと、結局のところ苦手意識の発生源は大体が単語の暗記と文法学習である場合が多く、そこから英語全部が苦手で嫌いに発展してしまう可能性があります。
筆者が見てきた英語学習者の傾向では、英語が苦手という人は共通して単語の暗記が苦手です。暗記は得意という人はほぼおらず、苦手意識から発展して暗記自体が嫌いな人も相当数います。また勉強が嫌いな人もたくさんいて、英語の勉強といえば、その代表格となる文法がとにかく嫌われ者です。フィリピンに留学に来る方で英語自体が嫌いと言う人はいませんが、多くの留学生の考え方の中に、英会話のためのトレーニングと英語の勉強は別だと捉える傾向があります。なので、英語の勉強である単語の暗記と文法は親の仇の如く嫌いなのですが、英語の勉強ではない英会話が好きで話せるようになりたいという方を数百人見てきました。しかしよく考えてみると、なんだかんだでスピーキングが苦手という時、それを克服してやらなければいけないことの中に単語の暗記などは含まれており、それが苦手で避けてしまっているために、スピーキングが上達せず、結果スピーキングが苦手だと思うようになってしまったりするのです。
これを読んでいる方はお気づきかと思いますが、このように苦手意識はとても複雑で、よく観察しないと本当は何が苦手なのかは分からないものです。また、英会話は英語の勉強の一部であり、本当にゼロレベルい近い初心者の方であれば、基本的に単語の暗記と文法学習は完全に避けて通るということはまずできません。この英語の全体像を見渡して、自分が持つ苦手意識がどこにあり、どうやって全体を好きになっていくかということがキーポイントになってきます。
苦手意識の原因は大抵の場合やり方にある
苦手意識を持ってしまう理由は、その物事が上手くいかないから、または人より劣っていると感じるからだと考えられます。たまに物事が順調に進んでいたとしても、あるいは人より上手くできていたとしても苦手意識を持つ可能性がありますが、そういう場合は部分的にここが苦手というものがあるでしょう。部分的に苦手の場合については、大学受験などを経験すると大体1回は自己分析をして知ることになると思います。例えば国語で言うと、現代文は良いが漢文が苦手、でも全体としては国語で点数は稼げているから得意、といったような分析です。
さて、全体であれ部分的であれ、苦手意識の原因として物事がうまくいっていない時、それはやり方に問題があることが多いです。物事がどうにもうまくいかないわけですが、大事なポイントとして、努力はしている、行動はしている、やる気がないわけではない、にも関わらずどうにもうまくいかないことだからこそ苦手と感じるわけです。行動すらしていない状態の場合は、苦手うんぬんではなくまずはやってみましょうという話になります。ですから、このような流れの元に苦手意識が生まれるということを考慮してみると、その原因の大半は基本的にやり方にある、ということになります。
この項では、苦手意識の原因について考えるにあたり、以下の3つについて順に考察します。
・練習量の不足
・自己認識とのギャップ
やり方の検証を第1として、練習量や自己認識とのギャップも確認していきましょう。
やり方が分からないと苦手意識を持つ
行動しているのに成果が出ないという時、そこに苦手意識が生まれます。やっているのに上手くいかないので、もしかして苦手かも、向いていないかも、と考えてしまうわけです。人間誰しも得手不得手はありますが、苦手と考える前に、やり方を変えてみることで改善できるかもしれません。苦手意識の原因、特に英会話の苦手意識の原因については、やり方が間違っているという可能性は非常に大きいです。
やり方が分かれば、面白いように話せるようになるといった話はたくさんあります。英会話においては、練習方法や思考法で変わることはたくさんあり、トレーニング方法や考え方を変えると苦手意識も薄れて前進していけることがよくあります。なので悩んでいる方はまず、方法論に目を向けてみましょう。英会話学習に関わる方法論には、生活習慣、環境、場所、タイミング、仲間、教材、などなどたくさありますので、普段から学習方法についてはよく調べるように心がけてください。それらを十分に検証してみることが大事です。ちなみに方法論といっても、安易に〇〇メソッドというようなものを試すということではないので注意してください。それがなんなのか分かっている方であれば大丈夫ですが、よく分からないメソッドなどはやったところで、方法論を試すという点での意味はほとんどありません。
やり方は間違っていないのに苦手意識がある
もしやり方に問題があるわけではなさそうだという場合には、単純に練習量が足りないのが原因という場合があります。特に英会話においては、英語が自動化されるまでにはそれなりに時間がかかりますので、話すのが苦手だと感じる方が多いのは、それだけスピーキングには時間がかかるとも言えます。また、暗記が苦手という方もたくさんおられますが、暗記も時間がかかるものです。なぜなら暗記は一定の感覚をあけながら思い出すということを繰り返さないとなかなか覚えられないものだからです。
このように、筆者の経験の中でも合致してくることですが、どうしても時間がかかるものほど、より多くの人が苦手意識を持つ傾向にあります。なので、もしそこに気づいた場合は、最後までやり抜いてみるということも必要になってきます。中途半端は良くないので、ある程度の量をこなしてみるまで、答えは出ないと思うようにした方が良く、特に英会話の場合は、色々なやり方をちょこちょこと試すのは厳禁ですので注意してください。
特に時間のかかる暗記ですが、暗記については複数の記事で言及しています。こちらの記事、復習を最適化!らくらく暗記できる分散学習のやり方を参考にしていただくと、暗記にそれなりに時間がかかるということも併せて知ることができるので、ぜひ見てみてください。
やり方も練習量もあるのに苦手意識がある
ここまでみてきて、やり方と練習量のどちらも原因ではないとしたら、もしかしたら、単に本当に苦手で向いていないということもあります。ですが、まだ結論には早いです。苦手意識は他者との比較でも生まれてきますが、他のできる人と比較して自分はできないから苦手という考え方もあることを考慮すると、自分が本当のところ、できているのかどうかの評価を客観的にしていく必要もあります。つまり、他者との比較や自己認識とのギャップが原因で苦手意識になってしまう可能性もあるのです。
自分が思っているよりできなかった時、それは苦手だと感じてしまうかもしれませんが、他の人から言わせればかなりできているということはよくあります。英会話においてはこの傾向は顕著で、本人としてはそんなに話せるわけではない、全然ダメだと思い込んでしまっていますが、数百人の留学生や受講生を見てきて、かつ他の普通の旅行者や一般に日本で生活している人なども含めて筆者の経験から考えてみると、実は英会話を勉強している途中の人は、自分が思っているよりもかなりスピーキングができているということがよくあります。なので、苦手と考える前に、全体の中の自分の位置を客観視できるように、他者からのフィードバックをもらうようにすることも大切になってきます。
この自分の理想や自己認識とのギャップという点では、完璧主義の傾向が強すぎると、とにかく自分はダメだという考え方に陥ってしまいがちです。こちらの記事、日本人の若者に増加傾向、英語の完璧主義をなくそう!も合わせて参考にしてみてください。
苦手意識をなくしていくための対策と具体例
苦手意識の原因として、やり方・練習量・自己認識を挙げました。この中で特に、やり方を変える2つの方法と、認識を変えていくための考え方についてご紹介していきます。練習量についてはある程度時間をかけざるをえない部分がありますので、暗記対策や習慣化のコツなどは他の記事での解説として、ここでは割愛します。ここからは以下の3つの対策を解説します。
・苦手だった人にやり方を教わる
・スモールゴールに分割する
やり方を変える際にはこのように、誰に教わるかが重要で、それぞれ注意点があるので解説していきます。
自分が苦手意識があることが得意な人にやり方を教わる
この方法は直感的に受け入れやすいですが、絶対に効果があるとは言い切れないので注意が必要です。具体的な例で言うと、例えばプロ野球の選手は、全員が必ず指導者として優れているというわけではない、といったことが当てはまります。つまり、何かを得意としているプレイヤーの人に教わっても、再現性がない可能性があるということです。
この方法がオススメできるのは、どちらかと言えば今の状況に変化をつけたかったり、気持ちを上げていきたいような時に使うと効果的です。成果の保証というよりも、気分やメンタルの改善という要素から苦手意識をなくしていけます。ただ、やり方がハマればいいのですが、いまいちピンとこないというケースもたくさんありますので、その点だけは注意してください。
同じように苦手意識があった人にやり方を教わる
こちらは、かなり再現性が高いやり方を教わることができます。なるべく同じような状況、同じような悩みを抱えていた人が、どのようなやり方で苦手意識を克服できたのかを教えてもらい改善に努めて行きましょう。一般に出回っている情報は成功者の成功法則のようなものが多いですが、どちらかといえば失敗者の失敗法則を学んで、それを回避するように努めた方がより成功率は高くなります。つまり、苦手意識の克服に関して言うと、実際に悩んでいた人が、どういうところを変えたら良い結果になったのか、どこが落とし穴だったのか、どこを回避すれば良いのか、といったことを知ることが大切です。
具体的な例として改めてここでご紹介しますが、オンライン英会話をされる方、英語学習に取り組んでいる方の多くは、話すのが苦手だと思い込んでいる方が多いですが、実際には話す前の準備として、単語のインプットなどができておらず、これこそが苦手です。新しい単語や、新しい文法や、新しい言い回しやフレーズや、それらを覚えて、自動化して使えるようになるまで訓練することが必要になります。いつも同じような言葉しか出てこず、スピーキングがなかなか上達せずに苦手だと思う時、具体的には単語の暗記や文法学習を意図的にゼロにして避けてしまっていたり、繰り返しの練習に飽きて自動化が進んでいない可能性が高いです。これが、英会話で話すのが苦手、の落とし穴になりますのでぜひ回避してください。
英会話で話すのが苦手な人は、スモールゴールに分割して部分を見よう
苦手意識の原因には、やり方の問題もあれば、練習量の問題もあり、自己認識の問題もありと様々です。どの問題を検証するにしても、目標をスモールゴールに分割して取り組むということを忘れずに、1つ1つの細かい部分を検証してみることをオススメします。
何か1つのやり方が上手くいかないとき、全部ダメだと勘違いして色々なやり方を試す人も多いですが、それだと力が分散しすぎて、本当にやり方がダメなのかどうかの検証ができていないことがあります。なので、なるべく小さい項目に分割した上で、その中のどこか良くないかを分析し、狙いを定めて改善してみるというやり方にしましょう。そのための対策になるのが目標のスモールゴールへの分割になります。
部分的な苦手の芽を早めに摘んでいくことは、苦手意識対策として非常に効果的ですので、スモールゴールの成果が出づらい時には、その部分のやり方や練習量について、徹底的に検証してみると良いでしょう。
具体的には、例えば音読が苦手だと思ったとします。音読は、発音、リーディング、抑揚、流暢さ、スピード、頭の中で返り読みをしない、などなどの要素に分解できます。もし理解が遅く、頭の中で返り読みをしているのであれば、やるべきことはスラッシュリーディングという自動化トレーニングになります。もしそれ以前に文章の意味が分からないのであれば文法をやるべきですし、文章の意味以前に単語の意味が分からないのであれば、単語を調べて覚えていくしかないわけです。本当にあなたが苦手だと思っていることは音読ですか?音読の何が苦手ですか?というように、細かい要素を1つ1つ自問して検証してみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?苦手意識に気づけていると、完全に嫌いになる前に上手く修正して成果を出すことができるようになりますので、ぜひ参考にしてください。それではまとめます。
苦手意識の意味と問題点
・苦手意識は放置しておくと、そのもの全体を嫌いになってしまう。
・英会話の部分にちゅうもくしてみると、実はスピーキングは好きだけど単語の暗記と文法が苦手な人が多い。
苦手意識の原因
・やり方が間違っていなくても、成果が出るまでに時間がかかるうちに苦手だと思うようになってしまう。
・やり方や練習量が大丈夫であっても、自分が思った通りの成果に達していない場合には苦手意識を持ってしまう。
苦手意識の対策
・同じような苦手意識を克服した人のやり方を学んで真似していこう。
・目標をスモールゴールに分割しておくことで、どの部分でつまずいているのかという部分に注目し、修正していこう。
苦手意識は、英会話で成果が出ない場合の他の様々な要素に関係することが多いので、ちょっとした苦手意識の段階で早めの対処を行って行きましょう。
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