オンライン英会話でよく使うフレーズと、フレーズを3倍活用する方法

こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。

オンライン英会話でよく使う定番のフレーズというものがあります。フレーズの暗記は初心者の初めの学習に効果的ですが、あまり意味がないと否定されることもあります。しかし、最初の暗記を活かす応用についてはやり方次第です。この記事では、オンライン英会話の定番フレーズをご紹介し、フレーズの暗記が英会話にもたらす効果と、暗記したフレーズを活用する方法について解説します。

?この記事で分かること

・フレーズを暗記する意味
・暗記したフレーズを応用する方法
・オンライン英会話でよく使うフレーズ

この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。

 

フレーズの暗記は意味があるのか?

結論、意味はあります。暗記したフレーズだけでできるようになることはけっこうあります。ある特定のシチュエーションに絞れば、暗記したものだけで会話が成り立つこともあるでしょう。初心者段階では特に、暗記したことを言う事で、まずは通じるという感覚を得ることも大事です。

少しでもオンライン英会話を継続していくと、英会話に慣れて度胸がつくので、不安などの感情はなくなっていくはずですが、誰にとっても高いハードルなのは1回目の挑戦になるので、その点ではよく使うフレーズの暗記ほど、初心者を後押ししてくれる心強いものはないです。

ただし、丸暗記が応用力につながらない可能性も否めないところですので、このあたりについて解説していきます。

 

フレーズ暗記の3つメリット

フレーズを暗記するメリットは主に以下の3つです。

 

・初心者のとっかかりになる
・語順感覚が直感的に分かる
・自動化される

 

前述の通り、初心者がオンライン英会話を始めるときには心強い武器になります。さらに大きい要素としては、語順感覚が身につくので文章のパターンが分かり、直感的に話せるようになります。例えば

 

I am hungry.
I am busy.
You are teacher.
He is student.

 

というように並べていくと、〇〇は〇〇です、という文章のパターンが何となく見えてきます。〇〇+Be動詞+〇〇の型が直感的に分かるようになります。文法的に言えば、主語+Be動詞+補語、となり、主語と補語を入れ替えることでかなりのパターンの文章が作れるようになります。補語に入るのは名詞か形容詞で……という文法的な説明はあるのですが、そういう説明ではなく、直感でそういう文章を組み立てることができるわけです。

もう1つのメリットの自動化ですが、フレーズ暗記のメリットは使うシチュエーションが基本的に決まっていて、それがきたらこう返す、という自動化が最初からできる点です。Helloと言われたらHelloと返すという挨拶だけでも、1つのフレーズの暗記であり自動化であって、Helloはこんにちはという意味で、などといちいち考えずに挨拶として会話の始めに言うということが最初からできます。この反射的に、頭を使わずに文章が言えるというのが、フレーズ暗記の大きなメリットになります。

 

フレーズ暗記の2つのデメリット

フレーズ暗記の問題点は以下の2つです。

 

・暗記だけでは応用力が育たない
・直感的な理解では自信が持てない

 

フレーズの暗記で特定のやりとりについてはかなり高速で話されても対応できるようになりますが、少しでも文章を変えられたり、ちょっと違う単語を持ち出されたりすると、それに対してはどう答えれば良いのかは分からなくなりがちです。

 

フレーズ暗記が応用力にならないパターン

例えば、This is a pen.は定番のフレーズと言いますか、誰もが知っている例文だと思います。〇〇は〇〇ですという型を表す典型ですね。この型を用いて、応用力がついてくるとどのような文章が作れるか例を挙げてみます。

 

・This is a pen.
・My favorite Japanese food is Sushi.
・What do I want to say is that your favorite Japanese food is Sushi.

 

といった感じです。完全なフレーズの丸暗記だけだと、このような文章は作れない可能性が高いです。これは結局文法と言うことになりますが、This is a pen.も上記の他の例文も〇〇は〇〇ですという型に沿って作られた文章に変わりはないです。

 

これ  ペン です
私の一番好きな日本料理  寿司 です
私の言いたいこと  あなたの一番好きな日本料理は寿司 です

 

このような応用力は基本的に文法から得られます。フレーズ丸暗記は文法的なことを考える必要がなく、直感で理解するメリットの一方で、機械的なコミュニケーションになってしまい会話の幅がなく応用が難しいのが問題点の1つです。

 

理解なしでフレーズを暗記すると自信がない

筆者が思うフレーズ丸暗記の大弱点は、いつまで経っても英語に自信が持てないことです。裏を返せば文法の最大のメリットは自信が持てるということになります。

どういうことかというと、フレーズを暗記するとその文章には自信が持てますが、それ以外の文章があっているか間違っているか、シチュエーションにふさわしい意味なのか、適切な表現なのか、などが分からず、新しいものに出会うたびに全部暗記するしかなくなります。基本的に文法をやらない場合、暗記の先にあるのは暗記地獄です。全部暗記するしかなくなります。

文法の最大のメリットは、自分で自分の文章があっているか間違っているか、場に適切な表現かなどが全部分かることです。私自信が文法をやって得られた大きな成果で、自分が話をするときに間違っているかどうかで怖がるようなことは激減しました。

文法が敵視される原因は、文法をやっても話せるようになるわけではないことで、それは当たり前の話ですが、文法は文法であって会話練習ではないわけですから、会話するには会話練習をしましょう、ということです。

 

暗記したフレーズを3倍活用する応用力とは

この項では、フレーズ暗記のデメリットを解消し、応用力を身につけていく方法について解説します。キーワードはRephrasing(リフレージング)です。これは、端的に言えば「言い換え」のことです。フレーズを丸暗記で終わらせる学習方法はもったいないので、そこを起点に様々な言い換えトレーニングをすると、完全にゼロから英作文したりするよりも遥かに少ない労力で無数の例文を自分で組み立てることができるようになります。

それって文法ですよね?とお気づきの方もいるかもしれませんが、正解です。要は文法なのですが、文法を言葉で説明するのではなく、実践的に理解するのがこのリフレーズというトレーニングで、知識としての文法を、実際の文章の変形を通じて実際に応用し使ってみましょうということになります。

リフレーズは、一般的には文章の意味を変えずに同じような意味の別の文章に作り替えることですが、他にも色々なやり方ができます。イングリッシュ24では以下のような方法を使います。

 

・単語の入れ替えリフレーズ
・文章の派生リフレーズ
・表現の派生リフレーズ

 

このように大きな変形パターンが3種類あるので、活用すれば1つの例文を3倍以上に膨らませることができるようになります。

 

単語の入れ替えリフレーズ

これは読んでそのままのことですが、文章の中の単語を入れ替えて、他の文章を作ってみるという方法です。例を挙げます。

 

This is a pen. → This is a 〇〇.(book, desk ,cup, flowerなど)

 

この例文だと最終的には〇〇 is 〇〇.として、思いつく限りの文章を作ってみることで、1つの型をマスターできるという感じです。文章の意味を変えない本来のリフレーズの場合は、例えば

 

I am tired.
I am exhausted.

 

のようにSynonym(シノニム=同義語・類義語)を使って、なるべく同じような意味の文章を作ります。ですが、これはたくさんの単語を知っていないとどうにもならないので中級者向けのトレーニングになります。

補足ですが、同じような意味の単語をたくさん覚えるには英英辞典を使います。英語を英語で説明するには、その言葉に近い意味の単語で説明するか、その単語が使われる状況を描写するしかありません。英英辞典で単語を調べる癖がつくと、単語の暗記に頼らずとも語彙が増えていき、かつ英語を英語で理解する英語脳がより活性化していきますのでオススメです。

新しい単語はSynonym(シノニム=同義語・類義語)やAntonym(アントニム=対義語・反対語)とセットで知識を結びつけて覚えるようにすれば、語彙数も文章の言い換えパターンもどんどん増えていくようになります。

 

文章の派生リフレーズ

このやり方は、文章の一部を変形して別の型の文章を作るという方法です。前述の単語の入れ替えは1つの型で集中的に例文を作って単語を文章に入れ込むトレーニングですが、文章の派生リフレーズでは単語はそのままでいいので型のほうを入れ替えるトレーニングになります。文章の派生には、さらにいくつかのパターンがあります。

 

・単数形から複数形への派生
・肯定文から否定文、平叙文から疑問文への派生
・時制の派生

 

他にも、能動態と受動態の派生などを作ることができますが、受動態は初心者が会話で使うと混乱しやすいのでここでは省きます。

 

単数形から複数形への派生リフレーズ

単数形を複数形にするという派生形の型の応用をします。

 

This is a pen. → These are pens.

 

ということになります。複数形の派生リフレーズは実際の英会話でメチャクチャ使いますが、どこで使うのかピンとこないのでつまらなくなってしまう人が少なくありません。初心者の方はまず、自己紹介などで好きなことを言うときに使うと覚えてください。

 

I like an apple. → I like apples.

 

もし「りんごが好きです」と好きなものを伝えたいなら、文法的には複数形が正解です。ある1つの、特定のりんごについての話だと単数ですが、自己紹介などで使う、りんごが好きです、の場合はりんご全般の話をしているので、その場合は複数形になります。

単数形と複数形を暗記する苦痛のようなテスト勉強はさっさとやめて、自分の好きなものを言うときに複数形を使う意識をしていれば、日常英会話でワンランク上にいけるようになります。犬ならI like dogs.猫ならI like cats.といった感じで、自分のことをアウトプットするときに使っていきましょう。

 

否定文、疑問文等の派生リフレーズ

これは肯定文を否定文に、平叙文を疑問文や命令文などに変形させるトレーニングです。文法用語は気にせずに、まずは具体例を挙げます。

 

This is a pen. → This is not a pen. → Is this a pen?

 

といった感じです。さらに発展させるとWh疑問文への変形パターンなどもできます。ある文章が答えになるように、その前の疑問文を作ってみるイメージです。

 

He is a student. → What is his job?
I like apples. → What fruit do you like?

 

このような感じになります。質問と答えもセットで覚えていくことで、フレーズ暗記の力を大幅に引き上げることができますので、ぜひ取り入れてください。

 

時制の派生リフレーズ

これは、現在形を現在進行形や過去形に変形するやり方です。日常英会話によく登場する時制は以下の6つです。

 

★現在形
★現在進行形
★過去形
過去進行形
★未来形
現在完了形

 

過去完了や未来進行などもありますが、全部を網羅しなくても十分英会話は可能です。初心者の場合は特に★印のついている4つを集中的にマスターするのもありです。ここに挙げた中では、現在完了形が数々の英語学習者を挫折に追いやる、中級者への道を阻む強敵になります。ですが、現在完了形は日常英会話の中でかなりの使用頻度になりますので、避けては通れない道です。学習するにあたっては、基本的に文法は前の単元が分かっていないと次が分からなくなるので、時制なら時制で単元を絞って、一通りやることをオススメします。

また、比較的分かりやすい現在形と現在進行形ですが、そうはいってもほとんどの人が、この2つの違いがまず分かっていない可能性が高いです。日本で英語講師をしている人でも現在形とは何か?が分かっていない人もいますのでお気をつけ下さい。

では時制の派生リフレーズについても例文を挙げておきます。

 

I am a student. → I was a student.
I play baseball. → I am playing baseball.

 

2つの目の例文、現在形と現在進行形はどう違うのか?野球をしているのがいつなのか、完璧に答えられると良いですね。

 

表現の派生リフレーズ

最後に表現の派生リフレーズをご紹介します。これが一般的なリフレーズと呼ばれるもので、似たような意味の違う文章をつくるということになります。

 

I like apples. → My favorite fruits are apples. → I love apples.

 

といった感じです。オンライン英会話において、このように同じような意味の文章を複数の形で言えるようになると、とても会話ができるようになります。日本語でもそうですが、一般的な日常の会話で考えてみると、

 

りんごが好きなんですよ、一番好きな食べ物といったらリンゴですね、りんご超好きですね。

 

という風に話すことはしょっちゅうあります。結局のところオンライン英会話においても、会話の内容を準備して次から次へと違う単語で違う文章を言い続けるのではなく、初心者の場合は特に話題は1つに固定して、似たような意味の文章を違う形で何回も言ってみると良いでしょう。

 

オンライン英会話でよく使うフレーズ

それでは、オンライン英会話で最初に覚えておくと良いフレーズを、講師が使うものと受講生が準備しておくと良いものでそれぞれ列挙しておきます。いずれ何回も使っていくことになりますので自然と覚えると思いますが、最初はカンペとしてもっておくのも良いかもしれません。

 

講師がよく使う基本フレーズ

前述の3倍活用する方法に基づいて、使わないかもしれないような文章もあえて含めて、文章を3つづつピックアップしていますので参考にしてください。

 

・お元気ですか?/元気です。/元気ではありません。
How are you?/I’m fine, thank you. /I’m not feeling well.
・聞こえますか?/聞こえます。/聞こえません。
Can you hear me clearly?/Yes, I can hear you./No, I can’t hear you.
・Zoomからログアウトして再接続できますか?/再接続します。/再接続できません。
Can you logout this meeting, and join again?/ I will join this meeting again./ I can’y join this meeting again.
・パソコンを再起動します。/再起動できますか?/再起動できません。
I will restart my laptop/Can you restart your laptop? / I can’t restart my laptop.
・私の後に続いてリピートしてください。/リピートできますか?/リピートできません。
Please repeat after me./Can you repeat after me?/I can’t repeat after you.
・分かりますか?/分かります。/分かりません。
Do you understand?/Yes I understand. /No I don’t understand.
・質問はありますか/質問があります。/質問はありません。
Do you have any questions?/Yes I have a question./No I don’t have a question.
・この文章を読んでください。/この文章を読んでくれますか?/この文章が読めません。
Please read this sentence./Can you read this sentence?/I can’t read this sentence.
・文章をもう一度言ってくれますか?/もう一度言ってください。/もう一度言ってみましょう。
Can you say the sentence again?Please say again.Let’s say again.

 

レッスン準備の基本フレーズ

こちらはレッスン中に使う可能性が高いフレーズです。覚えやすいように5つに絞り、前項と同じく3倍にパターンを膨らませてあります。参考にしてみてください。

 

少し待ってください。
Please wait a minute./Just a moment./Wait for a while.
準備が出来ました。
Okay, I’m ready now./I can start now./I’m okay now.
もう少しゆっくり喋ってもらえますか?
Can you speak more slowly?/Please speak more slowly./I hope you to speak more slowly.
もう一度繰り返してもらえますか?
Can you repeat that?/Please repeat that./Is it okay I have one more time to hear that?
〇〇はどういう意味ですか?
What does “〇〇” mean?/Can you give me the meaning of 〇〇?/Please let me know what 〇〇 is.

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?フレーズの暗記は主に初心者に有効な学習方法です。ですが、途中で応用する意識に変えていかないと、ずっと全部暗記し続けるハメになりますので、そこだけご注意ください。ではまとめます。

 

フレーズを暗記する意味はあるのか?

・オンライン英会話における初心者のとっかかりとしては意味がある。また語順感覚が直感的に身につき、自動化され反射的に使える。
・暗記だけでは応用力がつかず、自信もつかない。

 

暗記したフレーズを3倍活用する応用方法
・リフレーズ(言い換え)というトレーニングで例文のパターンを増やす。
・単語の入れ替えで1つの型を集中マスターしながら単語のアウトプット。
・単語を固定して型を入れ替えながら、文法のアウトプット。
・文章の意味を固定して表現を変えながら単語と文法、両方のアウトプット。

 

このような文章の変形を使えるようにしながら、単語帳の例文やテキストの文章などを読んでいくと、1冊のテキストから相当量の例文パターンを自分で作れるようになります。アウトプットを進めながら、欲しくなった時に必要な文法をインプットするとさらに効果的です。

 

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