こんにちは!English24(イングリッシュ24)です。
わざとサボる日を決めるチートデイにはたくさんのメリットがあり、英語の学習計画にも応用できます。またチートデイには使い方のルールがありますので、それを知って英語の学習計画が失敗しないように活用しましょう。
完璧にうまくいく英語の学習計画を立てようとはせずに、むしろ多少の失敗は最初から計画に含めて考え、意図的に計画を倒すチートデイについて解説しますので、ぜひチートデイをマスターしてみてください。
💡この記事で分かること
・チートデイを英語の学習計画に応用するの3つのメリット
・チートデイを使うための2つのルールと注意点
この記事を書いている筆者は、フィリピン在住5年、語学学校勤務3年の英会話講師兼アドバイザーです。数百人の留学生やオンライン英会話の受講生の指導をさせていただきながら、彼らと向き合ってきた中で得た知識と経験を元に、最新の科学論文に基づいた根拠を交えてお伝えします。
チートデイを英語の学習計画に応用する3つのメリット
チートデイという言葉があります。これはもともとダイエットにおいて、あえてサボる日を作る方法のことで、英語の学習計画にも応用することが可能です。厳密に計画を立てて結局守れずに計画倒れを招くより、先に自分であえてズル(cheat)をする日(day)を計画しておくことで、計画倒れを防止する方法になります。自分で意図的にサボってしまうというこのチートデイは、続けるのが難しい物事を続けていくのに非常に効果的であると言われています。
ダイエットのチートデイといえば、普段はカロリーなどを気にしながら食事をするのですが、チートデイでは自分の好きなものを好きなだけ食べても良い日となり、これがその後再びダイエットを継続していく力になります。
英語の学習計画においても、チートデイを設定しておくことで同じように継続につながるメリットがあり、習慣化を助けてくれます。主なメリットは以下の3つです。
・自己コントロール能力がアップする
・モチベーションがアップする
この3つのメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。
チートデイで英語の学習計画の目標達成率がアップする
英語の学習計画で失敗や挫折を経験した人はたくさんいますが、チートデイを応用すれば学習計画の無理をなくして、英語の目標を達成できる可能性が高くなります。
まずチートデイに関しては様々な実験結果のデータがありますので、ダイエットの例をご紹介します。例えば2週間のダイエットをする時に、好きなものを好きなだけ食べるチートデイを計画に取り入れた場合と取り入れなかった場合で比べると、取り入れたほうがダイエットの成功率が高くなります。
たった2週間の短いダイエットなら、チートデイなしでなるべく食べないようにした方が効果があるように思えますが、全て我慢するよりも1日だけは好き物を好きなだけ食べるチートデイがあった方が、ダイエットがうまくいくという驚きの結果が出ています。
このような実験から分かっていることは、チートデイによって意図的にサボることにより計画の無理がなくなり、気分的により楽しく継続できるようにする効果があるということです。
英語の学習計画を立てるのは1つのスキルでもあり、上手い下手が存在します。計画を立てる時には、目標達成のために必要なことを盛り込んでいくので、それが現実的かどうか、無理があるかどうか、という視点は比較的忘れられがちです。
チートデイというのは、そんな計画の中に目標達成とは逆のことをする日を最初から入れるわけですから、一見すると目標達成から遠のくように見えますが、実は計画の無理をなくす働きによって目標達成率がアップする効果があります。
我慢をやめることで自己コントロール能力がアップする
英語の学習計画の中にチートデイを入れておくことは、自分を抑制しすぎないという効果があります。
普段から何かを我慢したり、ずっと自分を抑制し続けていると、一見それで自制心が鍛えられて自己コントロールできているかのように思えますが、実は普段の我慢が重なりすぎるとさらに強い抑えきれない欲求が湧き上がってくる、ということが心理的に分かっています。
ですから、いくら目標を掲げても計画を立てても、まだ習慣化しておらず慣れないうちは、ダイエットや勉強といった行為はストレスになりやすく、それを目標ありきで徹底しすぎると、かえって抑えきれない衝動、つまりはより激しい食欲や、サボりたい気持ちが湧いてくるということです。
そこで食欲が暴走すると、途中までうまくいっていたダイエットはリバウンドという結果になり、ある程度頑張って進めていた英語学習なども嫌いになったり、やる気が起きずにサボりがちになってしまうのです。
英語学習も慣れていなければもちろん大変ですから、誰しもサボりたい気持ちというのは出てきて当然ですが、重要なポイントはそこで我慢を続けてしまうとより一層サボりたい衝動にかられてしまうということです。
そしてその衝動が抑えきれずに学習計画が倒れてしまうと、自分はダメなやつだと自己嫌悪に陥ってしまったりしますので、そうなる前にチートデイで潔くサボってしまうことで、英語の学習計画を倒さずに前に進んでいくことができます。
実は、我慢を続けることよりも、適度にサボることのほうが自己コントロール能力がアップし、英語の学習計画が倒れずに続けていくことができるのです。
意図的にサボることでモチベーションがアップする
チートデイは基本的に目標に対して逆のことを行い、英語の学習計画を立てたのにも関わらず盛大にサボるということをします。そうした時に人の気持ちはどうなるかというと、もしモチベーションが下がってきているタイミングであれば、いわゆるメリハリがついて、次の日からまた頑張ろう!とモチベーションが高まることになります。
モチベーションが下がってきている時に、逆に張り詰めた状態で我慢を続けていき、今日も絶対に、明日も絶対に、とやりすぎてしまうと、予期せぬタイミングでそれができなかった時、モチベーションは大幅にダウンします。
意欲的に頑張ろうとして、しっかりと、きっちりと、という考えが強ければ強いほどに失敗した時の影響は大きく、少しのミスでも学習計画は完全に倒れてしまうようになりますので注意が必要です。
意欲的ででやる気に満ちているのはとても良いことですが、やる気というのは波があるもので、完璧な人などいませんから、少しの余裕もない英語の学習計画では倒れてしまった時にモチベーションに与えるダメージが大きすぎるのです。
モチベーションの波をコントロールすることはチートデイの大事な効果で、良い時はチートデイを使わずにいけば良いですし、ダメそうな時には意図的に少しだけサボることで、モチベーションを回復することができます。
英語の学習計画におけるモチベーションの管理が難しいと悩んでいる場合には、計画倒れにならないように頑張るのではなく、むしろ意図的にズル休みする日を決めて自分から計画を倒すことで、全体の計画を倒れにくくすることを考えてみてください。
チートデイを英語の学習計画に使う方法
英語の学習計画において、モチベーションがダウンして計画が倒れそうな時ほどチートデイは効果を発揮し、あえてサボることでその後は英語へのモチベーションがアップし、成果を出すことができるようになります。
しかし、チートデイは使い方に2つのルールがあり、ただ単にサボるのとチートデイは明確に分かれますので注意が必要です。チートデイが効果を発揮するためのルール以下の2つです。
・チートデイは全体の15%までにとどめる
この2つを守って設定したチートデイは、本来の英語の学習計画をサボることになるにも関わらず、最終的に英語の成果を出すのにプラスの影響を及ぼします。それでは、この2つのルールと、その他の注意点について詳しく解説していきます。
チートデイの日は予め英語の学習計画に入れておく
英語の学習計画にチートデイを組み込む上では、チートデイを最初から計画の中に入れおくことが必須になります。なんとなく気が向かない日に突然、まいっか、今日はチートデイってことにしちゃおう!というのはアウトです。
英語へのモチベーションは予期せぬ事態で計画が倒れた時にダウンするので、これを防ぐためにチートデイは最初から計画に入れて、予定通りにサボる必要があるということになります。
今日は面倒くさいから、と突然その日をチートデイにしてしまうのは、チートデイを言い訳にしているだけのことで、自分の中で失敗していることに自分自身は気づいてしまいますので、そうなるといくらその日をチートデイだと言い張ったところで、モチベーションの低下は避けられず、計画も失敗に傾きます。
自分から意図的に英語の学習計画を倒しにいくことで、逆に学習計画全体が倒れないようになるのがチートデイなので、必ず事前にチートデイは決めておくようにしましょう。
英語の学習計画というものは、頑張ろうと思って計画を立てている時はモチベーションが高く、将来の自分が頑張ることしか考えていないことも多いです。なので、学習計画は立ててから2~3日寝かせて、数日後に見直してちょっと難しいなと感じるところにチートデイを設定し、あえてそこは当初の計画と違うけれども自分の意思でやらないことに決める、という設定の仕方がオススメです。
チートデイは全体の15%までにとどめる
当たり前のことと思うかもしれませんが、英語の学習計画におけるチートデイは毎日では意味がありません。毎日でなかったとしても、頻度が多すぎると本当にただサボっているのと変わらないことになってしまいます。予め最初から決めるとしても、半分チートデイにしようという発想では、そもそもの目標や計画の意味がなくなってしまいます。
チートデイというのは、英語の目標達成のために計画した行動が精神的につらくなった時に、無理して我慢を続けるよりはチートデイでリカバリーするというのが本来の使い方ですから、チートデイの割合が多くなりすぎてはいけないのです。割合としては、全体の15%を目安に設定すると良いでしょう。
英語の学習計画で具体的に考えると、以下のようなイメージになります。
・オンライン英会話のレッスンが30分×8回=240分と復習などが360分
・全体の15%=90分までチートデイに設定しても良いので、オンライン英会話のレッスン1回と復習1時間はサボる
・チートデイを入れるとオンライン英会話のレッスンが30分×7回=210分と復習などが300分
このようなイメージで、1日に30分〜1時間程度をコツコツとやっていく時に、1〜2回のサボりを許容するようなイメージが適切な量の設定です。
1ヶ月あたりの英語の学習計画において、そもそも全体の学習時間が少なすぎると、チートデイの15%という量がイマイチ効果を実感するほどではなないかもしれませんので、その場合には全体の学習計画を見直して時間を確保することを優先してください。
いずれにしても、チートデイはあくまで計画倒れを防ぐテクニックですので、チートデイのための計画のようにはならないように注意しましょう。
英語の学習計画におけるチートデイの注意点
チートデイは使い方が重要です。ダイエットや英語の学習計画などにおいて、何事もなくうまくいっている時にチートデイがあることで、暴飲暴食に歯止めがかからなくなってしまったり、そのままずっと学習をさぼり続けるようになってしまったりするケースもあるようです。
そうならないためには、チートデイがあくまで小休止であると捉えて、うまく自分の欲求をコントロールできるように活用することが大事です。チートするにしてもどのくらいの割合にするのか、どのくらいの頻度にするのか、といったことを知ってどこまでを自分に許すかを考えないと、単なるサボりになってしまっては意味がありません。
チートデイは感覚的には受け入れやすいテクニックで、サボっていいんだ!という気持ちが強くなりがちですが、節度を守る必要があるというのが大事な注意点になります。
チートデイがメインのテクニックで英語の学習計画が成功するわけではなく、普通に地道に日々の英語学習をコツコツと継続して習慣化していくことが最重要になります。そこ至る過程において、どうしてもモチベーションがダウンして挫折しそうになった時には、このチートデイ が威力を発揮しますのでぜひ使っていきましょう。
地道に英語を習慣化していくための基本的な英語学習の計画の仕方については、こちらの記事で詳しく書いていますのでぜひ読んでみてください。
毎日のルーティンで習慣化を目指す英語学習の計画の立て方についてはこちらの記事になります。チートデイのテクニックと合わせて活用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
うまくいく英語の学習計画とは、基本的には余裕がある計画になります。とはいえ、計画に余裕を持たせすぎても、目標達成が遠のくだけで本末転倒です。とはいえ何よりも目標を最優先にしすぎると、感情を抑制して我慢し続けた結果、英語の学習計画は倒れてしまいます。
やるべきことは、効率的に目標を達成するための良い英語の学習計画を練った上で、それでも人はサボってしまうという自分の弱さを受け入れることです。そして予めサボる日を計画に入れておく、それこそがチートデイです。うまく活用してみてください。
それではまとめます。
チートデイを英語の学習計画に応用する3つのメリット
チートデイを英語の学習計画に使う方法
英語学習やダイエットのように継続が難しい物事の大変さは世界共通です。フィリピン人の英語講師も英語の習得には様々な経験をしていますので、話題に出して相談したりするのも1つの手です。チートデイについて得た知識なども、どんどんアウトプットしてみてください。
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