こんにちは!あなたの今すぐをかなえるイングリッシュ24です。
多くの英語の達人たちが、私はこうして英語を話せるようになりました、という趣旨のメッセージを発信していて、目にする機会が多い人もいるのではないでしょうか?その中でも多くの人に共通していて、聞いてみたら実は皆やっていたという学習方法の1つがこの独り言英会話です。今回は一般的な独り言の学習効果と、英語学習への応用の仕方についてご紹介します。
独り言学習法とは?
「ここがこうなって……つまりこうなるから……実はここの部分はこういうことに……」
ブツブツと一人でつぶやきながら黙々と何かに没頭しているシーンを映画やドラマで見たことはありませんか?主に天才扱いのキャラクターが図書館や研究室にこもって黙々と何か調べたり実験したりしているようなシチュエーションが思い浮かぶかと思います。この独り言が、実は英語だけではなく、あらゆる学習においてポジティブな影響をもたらすということが知られています。
独り言は天才の特徴的な行動の1つ
天才の代名詞の1人といえるアインシュタインもよく独り言を言っていたとか。彼のような天才の特徴的な行動として、独り言を言ったり部屋の中をグルグル歩き回ったり、部屋は雑然としていて片付いていなかったり、といったことが挙げられます。部屋の中でグルグル歩き回るなど、運動が記憶力アップに有効という話はすでに科学的にも多くのエビデンスが見つかっていて、このサイトでも記憶力を高める3つの方法の記事でご紹介しています。また部屋が散らかっていて片付いていないのも天才によくある特徴の1つで有効な使い方があったりしますが、今回は独り言が記憶や集中力に及ぼす影響と英語学習での使い道をみていきます。
独り言の科学的に証明されている効果
独り言を言う人は集中力が高いそうです。声に出した内容は頭の中でイメージができていて、他のことを思い浮かべながらでは独り言を言うことが難しいため、ブツブツとつぶやいている内容に対しては高い集中力を発揮することができます。例をあげます。
「このマンガの主人公は珍しい髪型をしているな」
という独り言。これを実際に声に出してつぶやいた時、頭の中ではそのマンガの主人公のイメージが浮かんでいて、他のもの、例えば今日の晩ご飯とか明日の予定を思い浮かべることは難しく、他のイメージは入り込んでこないということです。つまり、独り言によって頭の中のイメージがコントロールされ1つのことフォーカスすることができるのです。学習している内容を独り言でつぶやけば、そのことに集中することができるようになります。
また記憶力アップにも効果があります。専門的には自己参照効果といいますが、分かりやすく言えば、自分ごととして自分に関係がある状況を思い浮かべると記憶にも残りやすい、ということです。
これらの独り言のテクニックは、フィジカルを交えた上級の学習テクニックの1つとして勉強ができる人は自然と習慣化されているそうで、詳しくはメンタリストDaiGoさんの著書「超効率勉強法」に紹介されていますので、興味がある方は参考にしてください。
英語学習における独り言の使い方
独り言は、英語が上達した多くの人が実践していて、科学的にも効果が証明されている学習方法の1つということは間違いないと言えます。ここからは、この独り言を使って、空き時間などに英語のアウトプットを行う方法について紹介します。
独り言英会話・初級編 –自分の行動を英語でつぶやく–
よくある英会話の質問として、今日は何をしましたか?という質問があります。その日の出来事について英語でアウトプットを促す基本的な質問です。レッスン中に講師からこの質問をされたことがある方も多いでしょう。この質問に上手く答える力につながっていきますが、独り言英会話の使い方として、まず初めは実況中継のようなイメージで自分の行動を現在形で英語化していき、次のステップとして講師の質問に答えるイメージで過去形で英語化していくと効果的です。例えば、
朝起きて、歯を磨き、朝食を食べ、電車に乗り、学校へ行く。
このような一連の自分の行動を1つ1つ英語にしてつぶやいていきます。
I wake up, I brush my teeth, I eat breakfast, I ride a train, I go to school.
といった感じに、簡単な英語でどんどん独り言をつぶやいてみましょう。自分の行動を英語化していくので、まさに自分ごととして記憶に定着しますし、瞬間的にパッと言えなかった単語があれば後で調べて覚えるようにします。自分の行動だからこそ記憶に残りやすく、自分のことを言いたかったのに言えなかった単語だからこそ調べて覚えようと思えるようになります。さらにステップアップできそうなら、
今朝は起きてから歯を磨いて朝食を食べて、電車で学校に行ったよ。
このような言葉に置き換えてみましょう。今日は何をしましたか?という質問に答えるイメージで、文章は過去形を使い、こんなことをして、こういうことをしたよ、というのを英語でつぶやきましょう。
独り言英会話・応用編 –目に映る状況を英語でつぶやく–
自分が電車を待っている時、駅のホームの向こう側に1人の女性が立っていて、電車を待っているのが見えたとします。このような時、電車の待ち時間を使って独り言英会話ができます。
There is a woman. She is standing. I think maybe, she is waiting a train.
こういった状況説明の他にも、応用編ではこれら目に映るものだけでなく、向こうから猫の鳴き声が聞こえる、とか、電車が5分遅れている、など、周囲の状況をどんどん英語にしてつぶやいていきましょう。周りのことを英語化するトレーニングは、やっていくうちに、すぐに英語に変換できるものとパッとは出てこない言葉があることに気づくと思います。現在形なら言える、主語が自分なら言える、でも現在進行形になったり、主語が電車になったらすぐに出てこない、などです。この気づきは非常に重要で、スラスラ言えない内容がどんな内容なのか分かれば、あとはそれをトレーニングしていけば良いことになります。分からないことにこだわりすぎず、できるアウトプットをしながら足りない部分のインプットは後で補い、また次の時に独り言アウトプットをするようにサイクルを作っていきましょう。
独り言英会話・発展編 -会話を想定してつぶやく–
独り言英会話をすること自体に慣れてきたり、そもそも周囲の状況を英語化しても面白くないので興味がないという人もいるかもしれません。そんな時は何らかの会話を想定して話す内容を決めたり、一般的な質問を想定して答えを決めておくような独り言英会話の使い方もできます。自分が話す内容を事前に決めておくことの重要性についてはこちらの記事、英会話初心者を抜け出す方法で書きましたが、この事前準備を独り言英会話で練習するイメージになります。
過去のレッスンなどで、思うように英語で答えることができなかった質問があれば、それも独り言英会話の練習材料にはもってこいです。イングリッシュ24ではzoomを使ったレッスンで録画データをとることもできますので、そういったものを活用しながら復習がてら、画面に向かって質問の答えを独り言でつぶやくのも良いでしょう。毎回毎回まったく同じレッスンを受けて講師から同じ質問をしてもらうこともできますが、こちらの記事復習を最適化!らくらく暗記できる分散学習のやり方でご紹介した分散学習を使って、自分のベストな復習のタイミングで過去の動画を見ながら独り言でつぶやく、というのが非常に効果がありオススメです。
まとめ
独り言英会話は、独り言を言うという行動そのものが集中力と記憶力をアップさせるとともに、隙間時間を有効活用することで学習量の増加につながる素晴らしい学習方法です。実際に英語を話せるようになった多くの人がやっていて非常に効果と再現性の高い練習方法になりますのでぜひ使ってみてください。
最後に、この独り言というのは心理的には少しハードルがあり、また注意も必要です。まず、はたから見るとちょっと怪しい人、と思われたりする可能性がありますので、独り言を存分に使える状況は選ぶようにしましょう。注意としては、日本人の英語学習のキーワード中のキーワードとも言える恥ずかしい気持ちが懸念点です。独り言が言いづらい環境というのはどうしてもありますから、つまるところ状況にあわせて使うべき練習方法ですので、うまく生活リズムの中に取り入れましょう。効果は間違いありませんので、周りの迷惑にならないように上手く使っていきましょう!
コメント
[…] こちらの記事、実はみんなやっていた!効果絶大!独り言英会話の記事でもご紹介しましたが、自己参照効果とは物事を自分ごととして捉えるという効果です。わざわざ声に出して読んでいるのだから、この情報は何か大事なことだ、自分に関係があることだ、という具合に、音読によって読まれている情報を自分と関連づけることができるようになるのです。もちろん内容の理解度や記憶への定着率はこの効果によっても上昇します。 […]
[…] 忙しい方にオススメです。隙間時間などを有効に活用し、自分でドンドンできる方法で、意外と多くの人が実際にやっている方法です。独り言で会話のバリエーションに使えるの?と思うかもしれませんが効果は十分です。詳しくはこちらの記事、実は皆やっていた!効果絶大!独り言英会話を参考にしてください。 […]